ファミコンソフト体験記「メタルマックス」

今回紹介するゲームはこちら、「メタルマックス」です。

この作品は1991年にデータイーストが発売したものです。現在ではWiiや3DSのバーチャルコンソールで配信されており、プレイが可能です。のちにリメイク版としてメタルマックスリターンズがスーパーファミコンで発売されるほか、メタルマックス2やメタルサーガといったシリーズ作品があります。近未来と西部劇を融合したような独特な世界観が特徴的です。

さて、この作品のシステムですが、RPGとなっています。ただし、前述のとおり世界観は近未来と西部劇の融合した形で、よくあるRPGのような中世ヨーロッパ的な雰囲気はありません。また、メタルマックスシリーズでは戦車が登場します。主人公たちはこの戦車に乗って旅をします。戦闘になると、戦車に乗っているキャラクターはその装甲が、乗っていないキャラは自身のHPがなくなると戦闘不能になります。ただし、戦車に乗っているキャラは戦車が戦闘不能になると脱出して、戦車に乗っていない状態で戦闘を継続することが可能です。攻撃手段は中心となるのが銃火器です。戦車用の銃火器もあり、その種類も多様です。パラメータにも独特なものがあり、戦車に乗って戦闘する場合にその威力にプラス補正がされる「運転レベル」や戦車を修理するときの成功しやすさや修理できる範囲に影響する「修理レベル」があります。修理レベルは後半、戦闘不能状態である「大破」も修理できるようになります。また、パーティ全滅後にもその独特な点があります。ドラゴンクエストだと教会や王様の前で復活したり、ファイナルファンタジーや女神転生だとゲームオーバーとしてタイトル画面に戻されたりします。この作品は比較的ドラゴンクエストに近いものがありますが、復活の方法にそのユニークさがあります。死体となった主人公はドクターミンチというキャラクターの前に連れてこられ、電撃によって蘇生させられます。このドクターミンチはマッドサイエンティストで死者を復活させる研究にとりつかれているという設定になっています。変わってますね(笑)。

次にストーリーですが、荒廃した世界の比較的安全な地域で暮らす修理工場の一人息子が冒険と富と名声を目的にハンターを目指して旅を始めるというものです。その夢を父親に語ったところ、感動を言い渡され家を追い出されるという展開からゲームが始まります。途中、メカニックやソルジャーとパーティを組み、旅は進んでいきます。

この作品、前述のとおり世界観が独特ですが、RPGとしてのバランスは非常によく、シリーズ作品をやったことがない方でも簡単にのめるこむことができる良作です。まだ未プレイの方はぜひプレイしてみてください。