ファミコンソフト体験記「モンスターメーカー 7つの秘宝」
今回紹介するゲームはこちら、「モンスターメーカー 7つの秘宝」です。
この作品は1991年にソフエルが発売したもので、1988年に翔企画から発売されたカードゲームが元の題材となっています。また、前年の1990年にゲームボーイで前作を作成しているほか、1993年に同じくゲームボーイで「モンスターメーカー2 ウルの秘剣」と「モンスターメーカー バーコードサーガ」、スーパーファミコンで「モンスターメーカー3 光の魔術師」、そして1994年にPCエンジンにて「モンスターメーカー 闇の竜騎士」を発売するなど、家庭用ゲーム機を媒体とした作品だけでも6作品あります。それでも本来のカードゲームには勝てません。カードゲーム以外にもトレーディングカードゲームやテーブルトークRPGになったりとその作品は非常に多いのがこのモンスターメーカーシリーズの特徴です。
さて、この作品のストーリーですが、舞台となるウルフレンドという大陸における光と闇の争いが原点となります。ウルフレンドの中心にある島の地中深くに存在する邪悪なる神の神殿にて指令がでます。「光の子を消せ」と。その動きを見ていた予言者タリエシンは弟子のルフィーアに光の子を守るように指示します。プレイヤーはこのルフィーアを操作して光の子を探すためにベング城へ向かうことになります。物語はここから始まります。
次にゲームシステムですが、RPGとなっています。ただ、カードゲームを題材にしているだけあって、出現した敵や主人公たちの表示はカード状になっており、画風はメルヘンチックです。ダンジョンも伏せられたカードをめくりながら進むといったちょっと変わったシステムが採用されています。また、LVはクエストをクリアすることであがります。そのため、パーティの強化のために戦闘を繰り返したりして経験値を得るようなことは不要です。装備を買うことによってパーティの強化をすることはできます。また、RPGにはつきものの魔法ですが、通常攻撃の代わりとして何も消費せずに使えるもの、従来通りMPを消費して使えるもの、カードとして所持しておき、使うことでなくなるものの3種類に分かれています。ちょっと変わったシステムですね。これもカードゲーム由来でしょうか。パーティは5人が基本となっていて、ルフィーアの他、光の子と戦士のディアーネというキャラが固定です。他の仲間は酒場で雇うことができます。また、光の子は戦闘中にまものと交渉することができ、仲間として加えることができ、6人目のパーティメンバーとして登録できるようになっています。
ゲームシステムがシンプルなのに対し、背景がちょっと複雑でとっつきにくい感がありますが、RPG好きな人には楽しめる作品となっています。まだ未プレイでしたら、一度プレイしてみてはいかがでしょうか。