最期亡くなるときまで自身の選択で生きていく「「平穏死」という親孝行」

2018年4月7日

「平穏死」という親孝行 ~親を幸せに看取るために子どもがすべき27のこと~ | 長尾和宏 |本 | 通販 | Amazon

人間誰しも生と死があります。産まれる時は多くの人に祝福されてこの世にやって来ます。そして生きて最期は誰にでも死が訪れます。その死とどのように向き合っていくのかどのような死があるのかそこからも目を背けてはいけないことです。

この本で、子供が親の平穏死のために何ができるのかどのようにしたらの良いのかが書かれています。親がどのように亡くなりたい、という希望があってもそのために子供も考えていなくてはその希望は叶わないものとなってしまうかもしれません。

まず、在宅介護や在宅での看取りとはどういうものなのかあまり知られていない現状である、ということがあります。病気であれば入院して病院で亡くなるのが一番で急変しても医師や看護師がいるので安心だという気持ちもあるかもしれません。しかし、病院では、なく自宅で今まで住んできたところで亡くなりたいと願う親も多いのです。今は、在宅医療の体制もあります。医師の往診はもちろん、看護師の訪問看護もあります。病院にいなくても医師の診察や看護師からの体調のチェックが受けられるのです。在宅でも医療が受けられる安心感があります。そして、病院にいるよりも精神的にも負担が軽減されて精神的なストレスが減ることにもなるでしょう。病気は心身ともに病になると言うように心のあり方も大切な見極めポイントです。

親のために子供も在宅医療について、また介護保険制度を使いケアマネージャーとも協力して親が在宅で過ごすための環境を考える必要はあります。また、医療費や介護負担費のこともあるので、制度も知り上手く負担を遣り繰りする必要もあります。そのためにもケアマネージャーとの相談は必要になってくるでしょう。

在宅での必要な医療についての知識もある程度必要になってきますが、緩和ケアということ在宅医療ではあるかもしれません。痛みのある疾患の場合はその痛みを和らげることも必要です。常に痛みが共にあっては親自身も安心して在宅生活が送れないかもしれません。

また、親と何かあったときどうするか相談しておく必要もあります。急変時に救急車を呼ばずに往診医を呼ぶのか、葬儀についても相談しておくことも必要です。 折角、自宅で過ごせていても最期に焦ってしまっては穏やかな死も実現しないかもしれません。最期まで焦らずに、平穏に暮らしていくためにもやはり様々な準備や心構えが大切だということが分かります。親が最期まで幸せでいられるためにたくさんの内容が分かりやすく書かれた一冊です。