未来の医療と介護を支えるために 「これからの医療と介護のカタチ~超高齢者会を明るい未来にする10の提言」

2018年4月7日

これからの医療と介護のカタチ~超高齢社会を明るい未来にする10の提言~ | 佐々木淳 |本 | 通販 | Amazon

団塊の世代が2025年には75歳を迎えます。その時に医療費や介護の費用などどうなってくるのでしょうか。医療崩壊や財政破綻してしまうのではないかという、不安がよぎってしまいます。では、現在働いているものや若者が何をすれば良いのか何か出きる対策はあるのでしょうか。

日本では急に進んでいる人口減少と超高齢者社会のなかで、今までのままでは医療も介護もどうしようも上手く回っていかないことは、誰もがわかることなのかもしれません。

明るい未来のために、超高齢者社会となっても誰もが明るく暮らせるために必要なことは何か。そのために、この本では様々な提言が有識者によって述べられています。

例えば、病院がなくても安心な街をつくるというものです。病院がなかったら、病気になったらどうしたらよいのかと考えるのが普通かもしれません。けれども、その病院に行く前に病気にならないこと、予防すること、健康でいることの大切さがあるのです。健康寿命を伸ばすということは良く言われることです。健康な高齢者であれば病院に行く必要もなくなってきます。もし、病気になれば往診ということも考えられます。必要なときに必要な医療を過剰な供給をしないことは大切であり、健康でいられるポイントかもしれません。

また、超高齢者の予防医学的アプローチということもあります。やはり、健康寿命をいかに伸ばすかです。今は若いうちから健康のために運動したり添加物などとらないように食事に気を付けたりという人も多くなっています。体の中から健康になることは予防医学にも繋がります。食事と運動、またライフスタイルと日々の生活の大切さとそのなかでの健康のための気付きを大切にしていくことも健康な将来を過ごすことに繋がります。

地域におけるケアの課題と介護職の役割というところでは、やはり、介護が必要となったときの人手についてです。今はヘルパー不足が言われています。外国の方がヘルパー不足の担い手となっていることもあります。どうしても、きつい汚い労働だと思われがちです。誰もが高齢者になるのだけれども介護するとなるとまた、心の持ちようが違うのでしょう。

認知症になっても困らない社会へでは、認知症とはどういったものか、まずは知ることの必要です。もちろん、ただの物忘れではないので、介護する側もイライラしてしまうことがあるかもしれません。認知症の理解が進んでいけば、介護する側もされる側もストレスは軽減されるでしょう。

他にも様々な提言があります。様々な現場で活躍する人々の提言を通して、超高齢者の未来を探り、これからの介護や医療のあり方をどのように考えていけば良いのかのヒントをもらえる一冊です。