老後の生活はどうなるのか「老後破産」
高齢化社会と言われるなかで、医療の発達と共に寿命が伸びたり病気のために介護が必要になったりと、老後の生活のあり方も多種多様なものになってきています。もちろん、健康で適度に運動して健康寿命を伸ばすための予防的な国の施策もあります。健康的に暮らせればそれは幸せな生活になるかもしれませんが、健康だけでは生きていくことはできません。
特に年金だけでは生活できない高齢者もおり、定年になるまで必死に毎日働いていても退職後は毎月の収入が確実に減ってしまいます。また、日々の生活費が足りなくて生活保護を考えることもあるよあですが、受給するためのハードルが高く受給までになかなか至らないようです。年金制度があり老後は心配ないのかといえば、それは違うのでしょう。年金にプラスして自分で老後の資産形成をきちんと考えなくてはいけないようです。
そして、介護が必要だから介護保険をいざ利用しようとしても介護認定があり、そこでどれだけのサービスが受けられるのか決まってきてしまいます。ヘルパーに自宅に来てもらっても全ての必要なことをやってもらえるわけでなく、ヘルパーの業務範囲も細かく決められています。自分でできないことも増えてくるのに誰にもやってもらえない、そんなことが起きたら虚しくなってしまうのではないでしょうか。
収入が減り、病院通いが続いていくと、やはり預貯金も減少します。病気があるから病院に通い薬ももらわなくてはいけない、医療費の負担は日々の生活に大きくのしかかってきます。医療費は老後の破産の大きな要素になってしまっています。
田舎でも同じように老後の破産の道をたどってしまうこともあるようです。田舎だと自給自足できたりするのでは、とも思われますが高齢になり作物を作るのはとても大変なことです。からだを壊してしまうかもしれません。田舎だから食べ物には困らない、というのは健康な体があってこそなのかもしれません。
老後の蓄えと貯蓄していてもそれが健康な自分を想像して貯められたものなのか、自宅があっても維持費もかかります。自宅と年金があっても老後破産の予備軍となってしまうこともあります。現状では生活に困窮している高齢者がいて、行き詰まってしまっている人もいるという現状を突きつけられる内容です。長生きすることが悲惨な生活になるというようなことを思わない、老後も困窮せずに生活できるような仕組みが求められているのです。