意外な方向に畳める2つ折れタイプのBluetoothキーボード「Plier」

Plierの製品情報ページ

 

スマートフォンやタブレット端末の普及でニーズの高まっている周辺機器のジャンルの一つは、間違いなくモバイルバッテリーでしょう。

モバイル系の端末への依存度が高い人ほど欲しくなるデバイスだと思います。

モバイルバッテリーに負けない勢いで製品数がどんどん増えてきているのは、Bluetooth接続のコンパクトキーボードです。こちらもユニークな製品がいくつも世に出ています。

そんなBluetoothキーボードの中で最近よく見かけるタイプが、キーボードを折りたたむことが出来るギミックを導入して持ち運び時の負担を軽減しようとする製品です。

今回ご紹介するスリーイーホールディングスの「Plier」(プリエ)も2つ折りにしてサイズを小さくすることができる製品ですが、その折りたたみ方がちょっとユニーク。今までにない製品になっています。

縦方向に2つ折り

一般的な折りたたみ可能なキーボードは、キーボードの横方向、長さを短くする形で折りたためる構造を採用しています。

これに対しPlierは縦方向、長さは短くなりませんが幅を小さくして鞄やポケットへの収まりをよくすることを狙った製品です。

畳んだ状態では幅が46.5mmとかなりコンパクトになり、あちこちにするっと収まる細さになります。

スペック

Plierはキーボードを展開した状態のサイズが、202.5mm x 89.2mm x 15.2mm。重さは約164gで今の標準的なスマートフォン程度の重量になっています。

横方向に畳むことは出来ませんが、幅が202mm程度とかなりコンパクトで持ち運びにはあまり負担にならなそうなサイズです。

ただ、このコンパクトサイズ実現のために、Plierのキーピッチは15.5mmとかなり狭めにまとめられています。

一般的な成人男性の手のサイズ・指の太さと思われる著者の場合、16mmぐらいのキーピッチがギリギリ5本指タイプでのタッチタイピングの限界な感触があります。

15.5mmは多くの男性の手には少々手狭かもしれません。

その代わりと言ってはなんですが、キースイッチにはノートPCと同等のパンタグラフタイプのものを採用。キーストロークも今どきのノートPC並に1.5mmを確保しています。

キーピッチへの対応が出来れば、かなり快適なタイピングが行えると思います。

キー配列はこのタイプの製品では採用例が多いASCII配列、いわゆる英語キーボードです。記号などの配列が日本語キーボードとは異なります。

JISキーボード、日本語キーボードに慣れている方は、記号入力には少々慣れが必要になるでしょう。

また、日本語入力の際にかなの直接入力を行なう方には、ちょっと厳しいキーボードかもしれません。

Bluetooth3.0対応で、3つまでの接続先を記憶して切り替えながら利用が出来ます。

バッテリーは160mAhのリチウムポリマータイプの充電池を内蔵。マイクロUSBコネクタ経由で約2時間で充電でき、約50時間の連続使用が可能です。

やはり文字入力は物理キーボードで?

PlierのようなBluetoothキーボードが注目を集めるのは、タッチインタフェースを持つスマートフォンやタブレット端末が普及しても、たくさん文字を打つときにはやっぱりQWERTY配列の物理キーボードが欲しい、というユーザーが多い表れなのだと思います。

今はパソコンの経験が薄くスマートフォンネイティブな層が増えてきているはずですが、文字入力に関してはやはり物理キーボードによる効率に侮りがたいものがあると言うことなのでしょう。

Plierの価格は5,280円+消費税

折りたたみ可能なコンパクトBluetoothキーボードとしてはお求めやすいお値段になっていると思います。

展開すればスマートフォンやタブレット端末のスタンドになるギミックもあり、ボディーはアルミ製で高級感と耐久性もありそうです。

やや狭いキーピッチに対応できれば、なかなか便利に使えそうな製品です。