ヘルシー食材「こんにゃく」の知られざる健康パワー
ヘルシー食材の代名詞とも言える「こんにゃく」はおよそ97%の水分で出来ています。カロリーも生芋こんにゃく100gあたりおよそ7kcalであり、300g食べても21kcalしかありません。
ダイエット指数が非常に高いのですが、腹持ちや栄養価は低いのでこんにゃくばかり食べていては身体を壊してしまいます。また、こんにゃくは糖尿病などの生活習慣病を患っている方々の食事療法にも用いられており、他の食材と違ってこんにゃくは摂取量を計算する必要がないため、たいへん重宝されています。
しかし、こんにゃくは非常に低カロリーな食材ですが、調理方法によっては高カロリー食材となるため、ダイエット中や食事療法を行っている方は注意する必要があります。
そんなこんにゃくですが、実は黒こんにゃくと白こんにゃくの2種類販売されているのはご存知ですか?
今回は黒こんにゃくと白こんにゃくでは、どのような違いがあるのか、栄養素やカロリーなどは異なるのかなどを分かりやすくご紹介したいと思います。
こんにゃくの原材料とは?
こんにゃくには生芋から製造される黒こんにゃくとこんにゃく粉から製造される白こんにゃくの2種類存在します。
生芋から製造されるこんにゃくが黒い所以は、芋の表皮が製造工程で混入してしまうため、黒っぽいこんにゃくとなってしまうのです。また、白こんにゃくでもひじきなどを使用して着色して黒こんにゃくとして販売しているメーカーもございます。
黒こんにゃくは100gあたり7kcalとなっており、三大栄養素と呼ばれるタンパク質・脂質・炭水化物をはじめ、カリウムやマグネシウム、ナトリウムなどのミネラル類やビタミンB6や葉酸、ビタミンB複合体であるパントテン酸やビオチンなどのビタミン類が含有されています。
一方、白こんにゃくは100gあたり5kcalと黒こんにゃくよりも若干カロリーが低く、含有されている栄養素は三大栄養素に加え、ナトリウムやカルシウム、カリウムにマグネシウムなどのミネラル類とビタミンB6や葉酸、ビオチンなどのビタミン類が含有されています。
パントテン酸以外はほぼ同様の栄養成分が含有されており、食物繊維やカルシウムは生芋から製造される黒こんにゃくの方が若干高くなっています。
ですので、白こんにゃくよりも黒こんにゃくの方が、栄養価が高いということになります。
では、続きましてこんにゃくに秘められた健康パワーをご紹介します。
こんにゃくに秘められた健康パワーとは?
こんにゃくの魅力は「低カロリー」「豊富な食物繊維」「腹持ちの良さ」の3つが挙げられます。
こんにゃくはおよそ97%の水分で構成されているため、ビタミン類やミネラル類などの含有量が極少量となっています。しかし、こんにゃくにはグルコマンナンという水溶性の食物繊維が100gあたり2.2gほど含まれており、250gの生芋こんにゃくを摂取するだけでキャベツ7枚分に匹敵すると言われています。
グルコマンナンとは、単糖の1種であるグルコースとヘキソースの1種であるマンノースの結合物質です。
グルコマンナンにはお通じの改善をはじめ、コレステロールの降下作用及びガンなど生活習慣病の予防、糖質や脂質の吸収を抑制させる効果などがあります。
そのため、こんにゃくは不摂生な生活習慣や乱れた食生活を送っている社会人の方に積極的に摂取して頂きたい食品の1つに挙げられます。
こんにゃくに含有されているグルコマンナンには腸管内に存在する善玉菌のビフィズス菌の増殖をサポートし、固くなった便を柔らかくし、排便を促す作用があります。
グルコマンナンには、体内に摂り込まれた脂質の吸収を抑制し、血糖値を正常に保つ効能を有しているため、ダイエット効果を得つつ生活習慣病を予防することが可能です。
また、グルコマンナンは水溶性のため、体内に摂取されると胃の中で膨張します。すると少量でも満腹感が得られ、間食や食べ過ぎを防ぐことができ、さらに共に摂取された食品が胃で消化されるのを遅らせる働きもあるので、肥満予防に効果があることが明らかにされています。
こんにゃくは11月に旬を迎える食材です。
しかし、秋といえばジャガイモや鮭、アワビ、松茸など絶品食材が続々と旬を迎えます。さらに、冬になるとクリスマスやお正月など高カロリーかつ絶品料理が食卓に並ぶため、どうしても食欲を抑えることが出来ません。
そんなとき、こんにゃくを食べると食欲を抑えることが出来るので食べ過ぎを防ぐことが出来ますので、冬に向けてダイエットを行っている方は、この機会に、絶品こんにゃく料理を食べて健康的にダイエットを行ってみませんか?