読書をすることで、素人でも世の中に発信する場を作りたい

2019年8月22日

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私は小説を読むのが好きなのですが、たまにはドキュメンタリー系の本を読んだりもします。この十年くらいは、特に好んで読んでいるのは、格差や貧困、労働問題を扱った本です。

このジャンルの本に興味を持つきっかけとなったのが、十年ほど前に、NHKで放送された番組とその番組を書籍化したものでした。番組名も書籍名も『ワーキングプア』というものです。

この頃、私もちょうど会社を辞めて次の職場を求めていた時期だったので、自分の事と重ね合わせて切実な問題として本を読んだり、番組を見たりしたものでした。その後、格差問題や貧困、労働問題が社会問題化するにつれて、このことを扱った本もマスコミで話題に上るようになっていったような気がします。

私はというと、それから十年間転職を繰り返し、やっと去年理想の会社に就職するというような時期を過ごしていました。この時期は、切実な問題としてこの内容の本を夢中になって読んだものです。自分のその時の状態と重ね合わせながら。

去年、理想の会社が見つかっても、相変わらず、このジャンルの本はよく読みます。今度は「一歩間違えたら、自分もこうなっていたかもしれない」という気持ちとともに。

この問題は、相変わらず社会問題化しているようなので、その手の本もよく出版されています。NHKもその内容のドキュメンタリーをよく放送しているようです。

さて、NHKはドキュメンタリーの内容を書籍化したものをよく出版しています。私はこの手の本が好きです。なぜなら、番組に出てきた方々のその後や、放送されなかった部分も知ることが出来るからです。しかし、本を読んで、状況を知っても私には、その方々になにもできません。それどころか、「自分はこうならないように気を付けないといけないな」と思ってしまうくらいです。

このことについて、自分がどう思っているのか、世の中の人に知らせることが出来たらどんなに良いか。今、読書をすることで、素人でも世の中に発信する場が作れないかなと考えています。