クラウドワークスでiPhoneアプリアイコン作成を依頼してみた

2017年11月19日

人生初のiOSアプリ開発プロジェクトを進めていて、とうとうリリースまで漕ぎ着けました。開発自体はすべて自分でやったのですが、アプリのアイコンだけはできる気がしなかったので、クラウドワークスで依頼して作成してもらいました。ここでは、その体験談について書いていきたいと思います。

プロジェクト形式か、コンペ形式か

クラウドワークスでアプリアイコン作成をお願いする場合、依頼の方法が2種類あります。

プロジェクト形式

こんなアプリのアイコンを作ってほしいという依頼を作成します。その依頼を見て、「アプリアイコンを過去に作ったことあるので作りますよ」という感じで応募してきてくれる人を待ちます。

応募があったら、認識に齟齬が無いかどうかなどをメッセージをやり取りし、実際にお願いする人を決めて契約を結びます。

後は実際にアイコンを作成・納品してもらい、納品物の確認まで終わったら完了という流れです。

プロジェクト形式のメリットは、確実な実績のある方や過去に依頼したことがある方にお願いする場合は話がスムーズに進むことと、後述するコンペ形式のように強制的に一般公開されたりはしないことです。

デメリットは、蓋を開けてみたら全然スキルが無い人にお願いしてしまったとか、自分のイメージするアイコンを作ってくれないとか、そういうトラブルが起こる可能性があることです。アイコンの現物が無い状態で契約を結ぶので、どうしても避けられないリスクだと思います。

コンペ形式

こんなアプリのアイコンを作ってほしいという依頼を作成します。その依頼を見て、「アイコン作ってみたけどこれどうですか」という提案してくれる人を待ちます。

気に入った提案があって、これにしようと決めたらその提案を「採用」します。あとは提案してくれた人から納品物を受け取り、確認して完了という流れです。

コンペ形式のメリットは、たくさんの提案の中から選べることに尽きると思います。自分のイメージを越えた素晴らしい提案に出会えることもあるでしょうし、複数の提案を見ることで自分の中で納得感も生まれやすいです。

プロジェクト形式でお願いした人がイメージ通りのアイコンを作ってくれず、修正のお願い(リテイク)を何度もしていたりすると、仕事をお願いする側も引き受けた側も疲れてしまいますよね。

デメリットは2つあります。一つ目は、提案が少ししか来ないとか、クオリティの低い提案しかないとか、そういう状況になる可能性があることです。気に入った提案がゼロであればコンペ自体をキャンセルすることはできるのですが、その場合はキャンセル料が発生します。

【クライアント】コンペで気に入った提案内容がなかった場合
https://crowdworks.secure.force.com/faq/articles/FAQ/10061?l=ja&url=10061

デメリットの二つ目は、コンペ終了後にいただいた提案などがすべて公開されるということです。今回はコンペ形式でお願いしていて、以下のURLは私の依頼です。現在誰でも見られる状態です。

個人投資家向けニュースアプリのアイコン及びスプラッシュ画像の作成
https://crowdworks.jp/public/jobs/1683718

ちなみに、以下が採用したアイコンです。一目で気に入り、配色だけ少し修正してもらいました。

有料オプションで8,000円とか払うと非公開にできます。有料オプションにお金を使いたくはないし世間一般に公開されるのも嫌だというときは、プロジェクト形式の方が良いです。

コンペ形式は、募集期限直前にたくさん提案が来るかもしれないので我慢

コンペが始まって数日で、3人の方からご提案を頂くことができました。しかし、その後は全然反応が無く、3つの中から選ぶ感じになるかなと予想しながら見ていました。そして、募集期限の2日前くらいから急に提案をたくさんもらえるようになり、最終的にご提案者は8人まで膨れ上がりました。提案してくれるデザイナーの方は、期限がまだ先のコンペは後回しにして、より期限が近い案件への対応を優先的にしているからなのかもしれません。

気に入った提案があってほぼ決まりというような状態になったときは、コンペの早期終了という機能で募集を早めに打ち切ることもできます。しかし、コンペ形式のメリットは「たくさんの提案の中から選べること」です。期限のギリギリにもらえる提案もあるので、早期終了はしないほうが良いと思います。

募集期限を過ぎたら、リテイク → 採用 → 納品物確認

募集期限を過ぎて提案が出揃った後の流れについてです。

リテイク

色を変えてほしいとか、少し位置をずらしてほしいとか、そういう細かな修正をお願いすることが可能です。デザインをガラッと変えるような場合は、ご提案者のキャパシティ次第で断られることもあるかと思います。採用を確定させてから、納品物確認の前に少し大きめのリテイクをお願いすることはもしかしたら可能かもしれません。ここら辺は、ご提案者と要調整ですね。

採用

行ったコンペとして採用する提案をひとつだけ選びます。

納品物の確認

アプリアイコンとして用意してもらうサイズがたくさんあるので、納品してもらって、必要なサイズのアイコンがすべてあるかどうかを確認します。実際にXcodeなどでアイコンを設定してしまうのが手っ取り早いと思います。

ただ、アイコンのファイル名の付け方は、40@2xとかそういうちょっと特殊なフォーマットが一般的みたいです。なので、軽く計算をしないとアイコンサイズが分からないし、そもそもファイル名とアイコンサイズが合っているかどうかを確認しなければいけないので、ファイル名を見るだけでは納品物を確認したことになりません。

Macの場合、納品物をピクチャフォルダに放り込んで、見出しを右クリックして「大きさ」を選べば、画像ファイルそれぞれの縦横サイズを表示できます。確認がとても簡単です。

なお、スプラッシュスクリーンの画像も納品してもらったのですが、こっちはアプリアイコンの確認より大変でした。ReactNativeでxibやstoryboardがうまく動かなかったため(たぶん方法はあるんだと思いますが。。。)、必要な全解像度のファイルを作ってほしいとお願いしました。古いiOSへの対応は不要かも。ただし、新しい端末が追加された時にはそれ用のスプラッシュスクリーンが必要になります。まぁ、iPhoneXの次が出るころにはReactNativeが相当バージョンアップしているはずなので、そのときxibとか使えればなと思います。

必要であれば追加採用も検討

気に入ったアイコンが複数ある場合は、追加採用という機能があります。まぁアプリアイコンの場合は最終的にひとつだけしか使えないですけど、アプリの大幅リニューアルの際に差し替えるとか、似たジャンルのアプリを作る予定があるのならそちらで使うとか、追加採用しておいたほうが良い場合もありそうです。

なお、追加採用のアイコンについては、コンペの報酬金額よりも安く設定することができます。採用されなければご提案者がもらえる報酬はゼロなので、ある程度は値切ることが可能だと思います。もちろん、値切り過ぎれば断られるはずです。ご提案者との交渉次第です。

質問すると丁寧に対応してくれる

質の高いアイコンを作れる方は当然スキルが高く知識も豊富です。アプリ開発やクラウドーワークスでのコンペが初めてのためよくわからないことなどある場合は、質問してみると良いと思います。私の場合、とても分かりやすく説明してくれました。

ああ、サポートの部分もレベルが高く、こういう全体的なクオリティが仕事の依頼を集めるんだろうなぁと漠然と感じました。