【ジャルジャル公式チャンネル】同じパターンを続けるしつこいコント集
M-1 2017で校内放送の「ピンポンパンポン」を盛り上げるという、異色の漫才を放ったのが、ジャルジャルというコンビです。彼らのネタは優勝はしませんでしたが、ダウンタウン松本人志から今大会最高得点を授けられました。
ジャルジャルの二人である後藤、福徳は高校の同級生で同じラグビー部に所属しており、話が合い面白かったからと、そのままコンビを組みお笑いの道へ進んでいったそうです。
彼らのネタは好き嫌いが分かれるようで、松本人志のような一部の人間からは大変評価されますが、ネットではあまり肯定的でない意見も見受けられます。
ジャルジャルのコントにはさまざまな種類がありますが、特に有名なのが、同じことを何度も何度も繰り返すというしつこいネタです。ジャルジャルのネタの動画が公式チャンネルとしてYoutube上に上げられているので、今回は彼らのネタの中でもしつこいものを5つ選んで紹介していこうと思います。
①ジャルジャルコント『変装』
木村警部(福徳)と犯人の安西(後藤)の会話から始まり、取調室でのシリアスな問答が行われます。安西を捕まえたと思ったら、実は安西に変装した安西の部下楠本であり、警部のほうも警部かと思いきや変装した安西で、・・・としつこく変装を続けていきます。
何度も何度も本当の正体が露わになり、話が展開していきますが、このようなネタがどのように作られたのか気になります。二人の会話の流れで自然とネタが生まれていったのでしょうか、それとも、片方が一人でネタを作ったのでしょうか。
変装を何度も続けるため、何故この変装をした人がこの取調室にいるのか、いまどういう状況かなど、事態が複雑になっていき分からなくなっていきますが、それでも面白いのはすごいことだと思います。
コントであるにもかかわらず、警部や犯人のような服装はせずに、黒い半袖のTシャツにベージュのパンツ(片方半袖で片方長袖)という、とてもシンプルな衣装です。変装で立場が入れ替わっていくため、服装で表現することが難しいからなのかもしれません。
②ジャルジャルコント『幼なじみ』
幼馴染の二人が、お互いの新情報を発見し続けていくというネタになります。鍵が開いているからと家に勝手に入ってしまうくらいの、幼馴染の中でもかなり仲がいいという設定です。
相手が次から次へと違ったものに見えていくということから、変装のネタと同じような面白さがあると思います。『変装』の、テンポ遅めでじっくり見ていくバージョンがこれになるのかもしれません。
服装も『変装』と同じ、黒のシャツにベージュのパンツというシンプルなものです。小道具もイスだけというもので、コントであるにも関わらずかなりあっさりしているように思えます。
幼馴染なのに名前を忘れるという所で「お前って呼んでいたから名前を忘れていた」という言い訳がありますが、このような無茶ながらもどこか理屈が通っているセリフが個人的に好きです。
③ジャルジャルコント『めっちゃふざける奴』
現時点で、ジャルジャルの公式チャンネルで最も再生回数が多い動画になります。面接という緊迫した真面目な場面で、下ネタを言い、ふざけ続けるといった内容です。
ジャルジャルのコントはどれもそうですが、「言わされていたのか」という言い回しや、「プレッシャーなどいろいろあって」という言い訳など、凄い設定のコントなのにリアルな反応を演じている気がします。実際面接でこのコントの後藤のようにめっちゃふざける奴が現れたら、面接官は福徳のような反応、キレ方をするのではないでしょうか。
面接ということで、スーツの衣装ですが、ズボンは相変わらずベージュのものを履いています。ジャルジャルの衣装については詳しいことは知りませんが、何かのこだわりがあるのかも知れません。
④ジャルジャルコント『嘘をつき通す奴〜ピザ〜』
一度ついた嘘を貫くため、次々と嘘を上塗りしていくというものです。日常生活でも、物事を潤滑に行うために小さな嘘をつくことは誰でもあると思いますが、究極に発展すればここまで行くのかもしれません。
インターホンの音が鳴ったり、電話の音が鳴ったりと、圧倒的に不利な状況になりつつも、さまざまな言い訳で誤魔化していくのが見事だったと思います。途中設定がごっちゃになり嘘をつくときに矛盾が生じるシーンがありますが、実際に二人でネタを作っている最中に、設定がごっちゃになってミスった時をそのまま採用したのかなあ、などと想像してしまいます。
最後いろいろと崩壊していき、店員という、客よりも立場が弱い人間が、圧勝していきました。
⑤『おばはん絡み』
ジャルジャルの数々のコントの中でも、トップクラスにしつこいネタかもしれません。学生がおばさんに、ただただ「おばはん」と言い続けるだけのものになります。リズムを変えたり強弱をつけたりと、多少バリエーションはありますが、それでも学生は「おばはん」縛りの1フレーズのみを貫きます。それなのに、笑いが起き一つのネタとなっていることはすごいことなのかもしれません。
このネタは、日本一のコント師を決める大会であるキング・オブ・コントでジャルジャルが使用したネタでもあります。
まとめ
ジャルジャルのしつこいコントから、公式チャンネルにアップされているものを5つとりあげました。公式チャンネルにはここでは紹介しきれないほど面白いものが投稿されています。また、変なくしゃみやゲップをし続けるものや、オナラが止まらないネタも好きですが、公式に投稿されていなかったため、今回は取り上げませんでした。