早くもAnkerからUSB PD対応のモバイルバッテリー登場。容量なんと2万mAh

Anker PowerCore Speed 20000 PD (最軽量 Power Delivery対応 20100mAh モバイルバッテリー)【USB-C急速充電器付属】iPhone & Android対応 *2017年12月時点

スマートフォンをはじめUSBコネクタから電源をもらって内蔵バッテリーの充電を行なったり、動作のために必要な電力を得る機種が増えました。

ですが、従来のUSB2.0や3.0のレベルだとコネクタ経由で供給できる電力はかなり低めで、2.0では2.5W、3.0でも4.5Wに留まります。

充電の時間も長くかかり、USBコネクタから供給できる電力で動かせる周辺機器にも限界がありました。

そんな状況を根本的に解決するために作られたUSBの新規格が「USB PD」です。

Ankerからは早くもこの規格に対応する大容量モバイルバッテリーが登場しています。今回はこのモバイルバッテリー「Anker PowerCore Speed 20000 PD」を取り上げます。

USB PDとは

まず最初にこれに触れておきましょう。
USB PDとは何か。

USB PDはUSB PowerDeliveryの略で、USB Type-C形状のコネクタを利用して最大100Wもの電力を供給可能とする規格です。

USB Type-Cの薄くコンパクトな形状から、かなり高性能なパソコンまで駆動できるレベルの電力の供給が可能になります。

USB PD経由で供給できる電圧は、5V、12V、20Vの三種類。

パソコンのパーツは5Vの他に12Vの電源で動くものが多く、そちらの観点での親和性も高くなっています。

ただ、最大100Wの大きな電力、電圧、電流が流れる形になりますので、回路の設計の安全度は非常に重要になる規格でもあります。

Anker PowerCore Speed 20000 PDのスペック

Anker PowerCore Speed 20000 PDの特徴の一つはその容量でしょう。公称20,000mAhもの大容量を実現しました。

スマートフォンだけではなく、ノートパソコンのバッテリー駆動時間の延長にも十分に使えるレベルの容量と言えます。

その容量を実現しつつ重量を360gに抑えているところもポイントでしょう。

最近、安物のモバイルバッテリーの雑な取り扱いによる発火事故がニュースになる機会が増えていますが、しっかりした製品では多重の安全機構が搭載されていて、そちらの面の安心感も製品を選択する重要なファクターになると思います。

Anker PowerCore Speed 20000 PDが対応するUSB PDのバリエーションは、5V 3A、9V 2.6A、15V 1.6Aになります。最大24Wの電力供給が可能です。

通常のUSB出力でも3Aの出力に対応していて、スマートフォンなどの急速充電も大丈夫です。

内蔵バッテリーの充電もUSB PDの入力に対応するため、大容量のバッテリーながらフル充電が4時間で行えるようになっています。

また30W出力のUSB PD対応ACアダプターも付属するため、実運用でも高い機動性が実現できそうです。

これから使い途が広がる機材

今はUSB Type-Cコネクタへの移行時期のため、USBのコネクタ周りの規格がカオス状態と言っていいいような状況になっています。

特に接続用ケーブル、コネクタはまさにごちゃごちゃな状況が続いています。

ただ、便利性や転送速度等々の観点で必ずいずれはUSB Type-Cに収束していくはずです。

Anker PowerCore Speed 20000 PDもこれからどんどん使い途が広がるモバイルバッテリーになると思います。

20,000mAhの高容量とも合わせ、先行投資として悪くない製品と言えそうです。

価格はAmazonなどで税込み7,999円となっています。