読書の傾向を決定づけたのは国語の教科書かもしれない

2017年10月26日

apple and books

私の読書の最初は、小学校や中学校の国語の教科書に載っていた作品たちです。一番最初に、文学作品に触れたのは、井上靖の『しろばんば』でした。

やはり、これは、中学校三年生の国語の教科書に一部分だけが載っており、興味を持ったのが最初でした。それから、『夏草冬濤』や『北の海』など、井上靖の少年時代三部作を購入して読んだのです。

数年前に『光村ライブラリー』という十八冊の本のセットを買いました。これは、小学校、中学校の国語の教科書に載っていた代表的な作品を集めた本のセットです。十巻セットで2万円近くするため、かなり高いのですが、私は高いと感じませんでした。なんか、思い出を買ったような気がしたのです。

国語の教科書の中の作品は、学校給食の話題と共に年齢に関係なく盛り上がる話題にです。それは、どんな人でも、それに対する思い出があるからでしょう。

さて、その中に入っている私が好きな作品は三つあります。『三人の旅人たち』『どろんこ祭り』『石うすの歌』です。

『三人の旅人たち』は、作品の中に出てくるオアシスを想像しながら「こんなところに行ってみたいなあ」と感じたものです。旅に対するあこがれが生まれた作品です。『どろんこ祭り』は実際に水着に着替えて、泥をぶつけあう泥んこ祭りの真似事をやったのをよく覚えています。『石うすの歌』は戦争の事を扱った作品ですが、何枚もの感想文を書いたのが今になってみればよい思い出です。

もちろん、この三つ以外でも好きな国語の教科書に載っていた作品はたくさんあります。

少し怖い話ですが、『水門で』や、やはり戦争の事を扱った『野ばら』など、おそらく今の子供たちが読んでも、色あせていない作品ばかりだと思います。

今度は、この教科書に載っていた作品を調べて、その作者の他の作品を読んでみようと思っています。

なぜなら、うまく説明できませんが、国語の教科書の作品に対する接し方が今の私の読書の傾向を決定づけたような気がしています。読書歴の出発点と言っていいと考えているのです。