【ウーマンラッシュアワー】圧倒される早口漫才【吉本興業チャンネル】

ウーマンラッシュアワーは、皮肉や政治を扱った漫才を行い、2017年のTHE  MANZAIで話題になりました。また、2017~2018年にかけての朝まで生テレビでもウーマンラッシュアワーの村本さんが参加し、過激な発言などで物議を醸しています。彼らのネタは そうした政治的なものもあれば、皮肉などは全くないネタもあります。

彼らのネタは早口なのが特徴的です。島田紳助さんも行列のできる法律相談所で絶賛しており、M-1に出場し早口ネタをやったら93~94点はつけていると言っていました。

YouTubeの公式チャンネルにアップされているので、綴りながら紹介していこうと思います。

 

ウーマンラッシュアワーの漫才 「未来から来た男」

科学技術がどんどん発達していくと、いずれタイムマシンができるのではないかという導入で、未来の自分が現在にやって来て未来に起こる様々なことを忠告していきますが、その内容が期待を裏切ってくる、というパターンのネタです。まず10年後の未来から来た自分がやって来てしょうもない忠告をし、その後20年後の未来から来た自分、30年後、80年後、2000年後の自分がそれぞれボケた忠告をし、そして最後再び10年後の自分がやって来てある忠告をし、終わります。

ネタは4分という一般的な漫才の長さですが、情報量が多くそれを早口で一気に流していきます。情報量が少ないネタといえば、間がとても長いスリムクラブが思いつきますが、ある意味その対極のタイプとも言えるかもしれません。

 

ウーマンラッシュアワーの傑作コント「バイトリーダー」

ウーマンラッシュアワーの中でも特に早口に磨きがかかったネタです。通常の1.5~2倍速くらいの速さがあり、聞き取るのが大変なくらいの情報量があります。

編集のミスなのか、漫才の途中から動画が始まります。そのため、ネタの導入など一切なく、いきなりネタです。

 

ウーマンラッシュアワーの漫才 「むらせん~女子校~」

生徒に人気の村本先生、通称むらせんが現れるネタです。頼れるようで若干ボケているという感じで、上のバイトリーダーと似た形式のコントですね。パンツ何枚も履いているという動きで笑わせに来る部分や、鉄骨が落ちても平気など超人ヒーロー的な演出があるところ、むらせんがブス専になるというオチは個人的に意外で好きでした。

 

ウーマンラッシュアワーの漫才 「むらせん~男子校~」

上と同じむらせんが登場するネタで、今度は男子校の場合です。上では女子が好きだから女子校で人気のむらせんがやりたいと言っていましたが、やっぱり男が好きかもしれないから男子校でむらせんをやると言い出し、ネタが始まります。

生徒が理想のむらせんをノートに書いたり、援助交際を疑われた生徒を庇うなど、展開のパターンは同じです。女子校編に比べ、ボケがやや暑苦しくなりました。

 

ウーマンラッシュアワーの漫才 「カメラマン」

挨拶の後、突然写真集を作りたいと村本さんがいい、中川さんをモデルに写真を撮るという入りです。中川さんに良い表情をしてもらうため、村本さんが状況を実況していき、カメラマンの実況が早口で盛り上がっていくるところでモデルが顔芸をするというような流れです。

基本的にウーマンラッシュアワーは村本さんの方がボケだと思いますが、このネタは中川さんの方がボケていく感じですね。ウーマンの中ではちょっと特殊なネタだと思いますが、相変わらず早口のスピード感が良いですね。

 

ウーマンラッシュアワーの漫才 「娘が欲しい」

村本さんがもう30近い年になったため、そろそろ娘が欲しいという話になります。そこで、娘を可愛がりたいということで、中川さんが娘の役をして、村本さんが可愛がる父親の役をやります。

娘をあやす時の父親は気持ち悪いものですが、前半娘役も父親役も気持ち悪いという異世界のネタという感じだと思います。後半は言葉の欧州やキャラ変などがある一般的な漫才でした。

 

ウーマンラッシュアワーの漫才 「海の家」

バイトリーダーの別バージョンのネタです。海の家でバイトをしている中川さんのもとに、バイトリーダーの村本さんが助けに来るというものです。

バイトリーダーネタに共通するものですが、村本さんの早口に磨きがかかっており、ものすごい情報量があります。この動画では、聞き取るために字幕が入っていました。字幕が必要な漫才というものはウーマンラッシュアワー以外になかなかないのではないでしょうか。

 

おわりに

以上7つの動画を紹介しつつ書きたいことを綴っていきましたが、やはりウーマンのネタは早口のスピード感が魅力だと思いました。漫才はM-1とかだと時間が決まっているので、その中に大量の情報を詰められるのは良いですね。逆に、時間が決まっているのに間を大量に開けつつも、M-1で高得点を取ったスリムクラブはまた別にすごいですね。

現在、ウーマンラッシュアワーの村本さんは政治の皮肉系の漫才や、朝生での出演で物議を醸しています。皮肉系のネタや爆弾発言といえばビートたけしさんが思い浮かびます。日本ではそう行った政治的なメッセージのあるネタは珍しいですが、海外のコメディアンは基本的に皮肉系なのだそうです。いろいろ騒動にはなっていますが、不満を発散できるような政治的な漫才は期待しますね。