【笑いと恐怖は紙一重】芸人の怖いコント、怖い漫才まとめ

怖い時に笑ってしまうことがありますが、笑いと恐怖は紙一重というように言われているのをよく耳にします。以前松本人志のゾッとする話という番組がありました。怖い話がちょっとズレると面白いものになるようです。今回は、コントの中でもネットで有名な怖いネタを集め、引用しつつ説明や書きたいことを書いていこうと思います。

 

【バナナマン】 ルスデン

有名な怖いコントの中でもトップレベルに有名なものだと思います。バナナマンのコントで、日村さんが帰宅すると設楽さんの狂った留守電が入っており、留守電を再生していくにつれてだんだんと状況が見えてくるというものです。伏線があり怖いオチに向かって少しづつ話がまとまっていく綺麗なコントであり、多くの怖いコントの中でも評価が高いもののように思われます。

留守電が大量に録音されているという異様な状況なので、ホラーとしてみると最初から怖いですが、しかしお笑いとしてみると面白いという不思議さがありますね。

設楽さんからの留守電が大量に録音されている中、オチで母親の録音が流れるというのがまた怖いです。

 

松本人志の怖いコント

松本人志さんは貧乏な家に生まれ、そして父親があまり好きではなかったらしいですが、そういう彼の背景が映し出されたコントかもしれません。貧乏そうな父親を演じる松本さんと、喋らない不気味な子供が出て来ます。子供は全く喋りませんが、話が進むにつれて父親が子供を怖がり、嫌っていき、怒鳴り散らしていきます。そして最後は暴力で終わりです。

全体的に雰囲気が暗く、父親は子供に虐待をし、子供は終始無言という何とも不気味なコントです。ちょっとコントの域を超えて軽いドラマみたいになっているかもしれません。とはいえ、松本さんが演じるからかやはり笑いがおきますね。

 

千原兄弟 「ダンボくん」

昔からこのネタは怖いネタとしてネット上で話題になっていたと思います。この引用した動画は比較的新しいものですが、古いものになると10年以上前に投稿された動画などもあります。

教育番組に出て来そうなお兄さんの格好をしている千原ジュニアさんが、ダンボールのマスコットのダンボ君と会話していきます。ダンボ君は喋ることができないため、録音の音声を使います。教育番組のお兄さんという優しそうな雰囲気と、ヤクザという怖いものでギャップを作っていくという感じでしょうか。録音音声のひねくれた使い方などが面白いです。最後のオチの後味の悪さは素晴らしいと思います。

 

劇団ひとり 「304号室 青木」

重症の入院患者である304号室の青木さんが、子供の頃からの夢であるというマジックを披露していきます。画質の悪さやシュールさが恐怖を感じさせますね。

初めのうちは普通のマジックですが、だんだんと怪我を利用した手品や死を意識させるものを披露していくようになっていきます。いろいろと物議を醸しそうなコントですが、ちゃんと病人になりきってこのネタをやりきるのは流石劇団ひとりさんだと思いました。最後の手品は失敗してしまったのでしょうか。

 

バイキング コント「アパート」北野演芸館

ビートたけしさんに見せる新ネタで、バイキングでは珍しいと思いますが、怖いコントです。小峠さんの住む部屋に謎の人がやって来て、誰かと思ったら昔部屋に住んでいた人であり、懐かしさのあまり訪問してしまったというところから始まります。懐かしいと思うのは分かりますが、実際に来てしまうのは気色悪いと帰らせようとしますが、なかなか帰ってくれません。二段オチになっており、最後は怖さより笑いを優先したものになっていました。

 

ラーメンズ『ATOM』より「採集」

ラーメンズの公式チャンネルにも投稿されている動画です。不思議な世界観でドラマのようなコントを作る彼らの中でも怖いものになります。一見普通のコントですが、だんだんと雲行きが怪しくなっていき、そして最後に伏線が回収されていくとともに絶望的なオチへ向かっていくというものです。だんだんと怖い状況がわかっていくというのはバナナマンのルスデンに近いかもしれません。

 

大好きなお母さん(鬼ヶ島初単独ライブ『ファンタジーゾーン』より)

家族で食事をとっている場面が舞台です。お母さんがどう考えてもおかしな言動をしていき、だんだん人間じゃないことがわかっていきます。そこで父親によってどういうことか事情が説明されていき、母親がロボットだということが分かりました。この時点でもやや不気味ですが、どちらかというと面白い寄りのコントです。次に、もう一段どんでん返しのオチがあり、一気にゾッとする感じになります。

少し前にエレキテル連合の「ダメよ〜ダメダメ」が流行語となりましたが、オチが似ていますね。先にネタを作ったのはどちらでしょうか。

 

おわりに

怖いネタというのは、面白い上に怖さの刺激もあって魅力的ですね。怖いネタは他にも沢山あり、ネット上で有名なものもあるので、2つ目の記事も書いていこうと思います。