不謹慎スレスレ。死を扱ったお笑い動画まとめ①

笑いとは、緊張と緩和によってもたらされるという説明があるそうです。以前芸人の怖いコント集という記事を投稿しましたが、芸人のネタの中には意外と怖いものが多くあります。設定を怖くすることにより緊張感が高まり、それだけ緩和による笑いが生まれやすいということでしょう。

そして、緊張の代表的なものとして、「死」がありますね。葬式を題材にしたネタは見たことがあるのではないでしょうか。笑点でも歌丸師匠は死をネタにしています。しかし、「死」はそれだけ緊張感が高く不謹慎なものなので、もしウケなければ多くの批判が生まれるような繊細な題材ではないでしょうか。

今回は、「死」を取り扱ったものの中でも面白かった動画をいくつか引用していきます。まずはこれです。

 

ガキの使い「松本が死んだ!?」Gaki no Tsukai Matsumoto died

現在150万回以上再生されている人気動画ですね。これはダウンタウンのガキの使いやあらへんでの企画で、松本さんの仮想の葬式を開き、参列者の人たちがどれだけよいリアクションをとれるのか、というものです。ココリコなど芸人が面白い空気を作っていきますが、ディレクターなど裏方の人も多く出てきます。松本さんの昔のことや身内ネタなども多く聞くことができます。

やはり、葬式というとても緊張感の高い場面だと、少しおかしなことが起こっても面白くなります。事前に飲んでしまったというだけでは何も面白くありませんが、葬式前に飲んでしまったというくだりがとてもよかったです。

 

ガキの使い 「浜田が死んだ!?」バーチャルリアルリアクション涙のお別れコンテスト!!

同じくガキ使の、浜田さんが死んだという設定のものです。時系列的には上の動画よりこちらの方が先になります。やはりガキ使は、笑ってはいけないという空気を作るのがうまいと思いました。こうした笑ってはいけないという緊張感の中だと、少しおかしなことがあるだけで笑いがこみ上げてしまいます。葬式だとか、人の死というものを設定に使うのは、この「笑ってはいけない」空気を作る切り札かもしれません。

 

【お笑い・コント】チュートリアル「徳井の死」

チュートリアルというのは徳井さんのテンションが高い変態キャラのイメージがあるので、明るいコントばかりと思われがちではないでしょうか。実は意外と暗いテーマのものも扱っています。彼らのネタは、以前作った「芸人の怖いコントまとめ」の記事でも紹介しています。

前半漫才から、突然場面が変わりコントに移ります。徳井さんの葬式の場面になり、彼の母親と福田さんのやりとりへと変わりました。葬式という緊張感の高い場面で、漫才やネタの話に展開していきます。

ちなみに以前にも紹介したの彼らのコントは以下のものです。

チュートリアルのコント「葉」

サラリーマンの自殺者を取り扱ったものであり、面白いけど不気味、だけど面白いという不思議なものになります。変態なキャラクターや変な外国人を演じたり、M-1でチリンチリンのネタで優勝している彼らからすると、このようなネタは意外ですね。

また、コント師でいうと、サンドウィッチマンも死のネタは多いです。

サンドウィッチマン葬儀屋

葬式を取り扱ったものはお笑いでは多いですが、葬儀屋を扱ったものは珍しいのではないでしょうか。彼らの傑作コントの一つに、その葬儀屋というものがあります。葬儀屋の従業員が、死というタブーなものを使い刺激的な発言を次々と連発し、それを客が注意していくというものです。富澤さんの不謹慎すぎるボケと、それに的確にツッコミを入れる伊達さんのコンビネーションは素晴らしいと思います。

これは有名なネタであり、読者の皆さまも何度かみているかもしれませんが、サンドウィッチマンのネタは何度見ても面白いですね。

 

サンドウィッチマン 墓参り 傑作コント

同じくサンドウィッチマンのコントで、今度は墓をテーマにしたものです。霊媒師を使い幽霊になった伊達さんと墓場で通信するという設定のもので、幽霊目線で霊媒師にツッコミを入れていきます。前半はいつも通り二人のネタですが、後半は彼らにしては珍しいトリオコントです。

 

おわりに

お笑いというと明るいイメージがあるかと思われますが、暗いネタも多くあります。そして、その中でも死というのはとても緊張感があるもので、丁寧に扱わなければならないテーマだと思いますが、うまくお笑いにした時にとても面白くなるものだと思います。上に紹介したものの中でも特にガキ使の、「浜田が死んだ!?」のコントで思いましたが、死というのはやはり「笑ってはいけない」という緊張感を生むことができ、その分緩和で笑いが生まれるようです。

こうした死を扱うネタは他にも多くあるため、パート②の記事もこのまま書かせていただきます。主にYouTuberやTwitterに投稿されている動画を引用し、いろいろと綴っていこうかと思います。