艦これチュートリアル番外編。遂に運営吹っ切れる?艦の性能上限拡張
今、艦これでは第一期艦これ(≒FLASH版艦これ)最後と言われるイベントの一大作戦が展開されています。
難易度が非常に高くギミック等々もかなり面倒な海域設定で、開始から2週間以上が経過しましたが、完走率は今のところかなり低い水準に留まっているようです。
最終海域では今回から追加になった、従来の丙よりさらに低い難易度「丁」を選択してクリアするユーザーの割合が一番多くなっていると発表がありましたが、しばらく前の発表では第7海域に挑んでいるユーザーのうち半数しかクリアが出来ていません。
ちなみに著者も丙以上でのトライを一切せずに、最初からサクッと丁難易度でクリアすることを選びました。事前の情報でE7海域の難易度が極めて高いことが分かっていたからですね。
個人的には艦これのストレスで体調に影響が出ることが分かっていますので、あらかじめ高い難易度は回避しました。せっかくのゲームでストレスため込むなんて、完全に本末転倒ですから。
まだ、完走できていない提督さんは無理せず頑張ってください。まだ時間はあります。
さて、ちょっとマクラが長くなってしまいましたが、今回の最終海域の報酬でゲットできる艦とイベント開始に合わせて実装されたある艦の改二で、遂にこれまでの艦これの各艦の性能を縛ってきた二つの要素が上限突破する形になりました。
今回はこの、ようやくやってきた艦これの自艦隊の性能のブレイクスルーの可能性を取り上げてみます。
武蔵改二と5スロット化
今までの艦これでは、戦艦に関しては大和型戦艦が火力、耐久、装甲の上限を縛っていました。また、敵側には5スロットを持つ感が実装されていたのですが、自艦隊での最高スロットは4スロットに限定されていました。
一応、補強増設で部分的に5スロット的な運用が出来る部分もあるにはありましたが。
艦これ運営は史実上の艦の戦果をかなりオーバー気味にゲームに反映するのが好きで、ゲームに登場する一部の艦にはやや過剰気味の「武勲補正」とユーザーが呼ぶ性能の上乗せが行なわれています。
それを持ってしても戦艦ジャンルでは大和型の性能が他の艦のキャップとなって、性能インフレを抑えていました。
ゲームのユニットの性能がインフレを起こさないことは、ある程度ゲームの寿命を考えた際のゲームバランスとしてはプラスにはなります。ですが性能の蓋をする艦があるせいで、どんどん強化される深海棲艦側に対抗するのがかなり厳しくなっていた、というのも否定できない事実だと思います。
そのあたりがイベントのたびに発生する「提督の阿鼻叫喚」に繋がっていたとも言えます。
2018年の冬イベントは武蔵が絡んだ海戦をモチーフにしたものであったこともあり、大和型は2番艦の武蔵から改二が実装され、遂にスロット数の上限が突破されました。武蔵改二には5スロット目の装備スロットが出来たのです。
大和型は4スロットでも軽く昼戦の火力上限に達する能力がありますので実質では火力面での強化にはならないのですが、補強増設を併用することで高速化して徹甲弾を載せつつ弾着観測射撃が出来るなど艦の運用の幅が大きく広がっています。
耐久や装甲も強化され、そちらの面ではわずかではありますが艦これの性能キャップが拡張されています。
ちなみに武蔵改二はMAXまで近代化改装を行なうと、装備無しの状態で他の戦艦のフル装備に近いパラメータを持つ状態になります。まさにぶっ飛んだ強さと言えますが、著者はこれぞ大和型だ、とも思いました。
運用コストは莫大ですが、その分の仕事はする艦だと思います。
武蔵改二の性能の思い切り具合に、ようやく艦これ運営があれこれ吹っ切った、そういう風にも感じました。
イントレピッドと艦載機数の上限突破
2018年冬イベントでE7海域を突破した提督には、クリア難易度にかかわらずアメリカの正規空母イントレピッドが報酬としてやってきます。
未改造でも搭載できる艦載機数が非常に多いのですが、Lv50まで育てて改造を行なうと搭載機数は合計112機となり、こちらも遂に今まで空母の艦載機数のキャップになっていた加賀改の96機を大きく超えます。
さらにイントレピッド改は特に1スロット目に40機というかつてないレベルの搭載機数を持つようになっていますので、攻撃用としては艦これの空母史上最大の火力を叩き出す可能性を持つ艦になりました。
1スロットあたりの搭載機数の最大値では46機の3スロット目を持つ加賀改に1歩譲りますが、全スロット艦上戦闘機を搭載したときの総制空値ではイントレピッド改が加賀改を超えます。
装甲も一部装甲空母すら超える頑丈さを持ちますが、HPである耐久は低め。
艦これでは耐久値には実際の艦の排水量がほぼ正確に反映されるようになっています。イントレピッドは排水量や格納庫の面積自体は実はさほど大きな船ではありませんでした。そのあたりがゲームのパラメータにきちんと反映されています。
このためゲーム上の実効耐久力という点では、他の大型正規空母を大きく超える訳ではないようです。
搭載機数が非常に多いのは、史実での艦載機の翼の折りたたみメカニズムのおかげですね。
運用上の注意点も装備スロットの搭載機数の多さ、ということになるのが、何気に艦これのゲームバランスの取り方のうまさかもしれません。
敵の対空能力が強い場合、割合で自動的に撃墜される攻撃機の数も増えてしまうため、1スロットあたりの搭載機数が非常に多いイントレピッドはボーキサイトの消費にはかなり厳しい艦になるはずです。また燃料弾薬の消費も大きく、消費面でも間違いなく空母のトップです。
その消費に見合うだけ性能が非常に高いのは間違いがないので、活躍できる幅自体はとても広なります。その分多い資源の消費まで含めた運用には、各提督のセンスが求められる艦になるかもしれませんね。
今後の気になる点
ある程度前から分かっていたことではあるのですが今後の艦これの気になる点としては。日本の船ではもう大型艦やメジャーどころが残っていないところでしょうか。
このため大型艦を実装しようとすると海外艦を使うしかなくなりますが、アメリカの正規空母が大挙して実装されると既存の空母の多くがお役御免状態になりかねません。特に空母の艦載機数の面で、アメリカの正規空母に匹敵する性能を持てる日本の空母はありませんから。
そのあたりに対処しようとすれば、if改造などと呼ばれる改二や場合によっては改三の実装でうまく補正をしていかないと、実装済みの既存空母の存在理由などが失われかねない危険を秘めていると思います。
そういった状況をカバーしつつ艦隊「これくしょん」をいかに実現し続けるか、そのあたりが今後の運営の大きな課題になってくることでしょう。
このあとしばらくはシステムの基盤移行だけでアップアップになることが予想されますから、運営がどのあたりでそこに手を入れてくるか、そもそも入れられる余裕があるのか、その部分も注意しておく方が良さそうです。