耳を塞がないイヤフォンのBluetooth版登場。ambieのwireless earcuffs
ソニー系列の会社とベンチャーキャピタルの共同出資で出来た会社のambieが、耳を塞がないタイプのイヤフォンsound earcuffsを数年前に商品化しました。というよりはむしろ、sound earcuffsを商品化するためにこの会社を興した、というのが正しいかもしれませんね。
そのsound earcuffsのBluetooth版がいよいよ登場です。
今回はambieの新製品、「wireless earcuffs」をご紹介します。
今は「パーソナルスピーカー」表記
ambieのsound earcuffsシリーズは、今はメーカーのホームページではイヤフォンではなく「パーソナルスピーカー」と表記されていますね。
確かに耳穴を塞ぐタイプの製品ではありませんので、厳密に言うとこちらの表記の方が正しいのかもしれません。ただ、装着方法や使用方法はやっぱりイヤフォンのイメージですね。
sound earcuffsシリーズはその独特の形状と装着方法が特徴です。アクセサリのイヤーカフのように耳を挟み込むような形で使います。
そんなsound earcuffsシリーズに遂にといいますかやっとといいますか、Bluetooth接続の製品が登場になります。
今のイヤフォンのトレンドからすると、まずBluetooth接続製品を登場させるのが正解かもしれません。ですがambieでは新しいタイプの製品の立ち上げを優先して、余分な要素の少ない有線タイプを先に市場投入しています。
有線タイプのsound earcuffsシリーズは既に一定の評価を得ているはずですが、Bluetooth接続タイプの発売までちょっと時間がかかった印象ですね。
ネックバンド型
wireless earcuffsでは、両方のイヤーピースの間をやや太めのケーブルのような形状のネックバンドでつないだタイプの製品構成を取りました。独特のイヤーピースの形状などの兼ね合いもあってか、完全ワイヤレス型は採用していません。
このタイプは完全ワイヤレス型よりも大きなバッテリーを搭載しやすく、本体内のバッテリーでの駆動時間を十分に確保しやすくなります。
wireless earcuffsではバッテリーやBluetooth関連のハードウェアは、ネックバンド部の肩の横ぐらいに来るやや膨らんだ部分に搭載されていると思われます。
首の後ろを回るネックバンドの部分はかなり細めで全体的にかなり軽そうな作りです。首にかけるタイプとは言えかなり装着感は良さそうです。
実際に重量はトータルで約27gとかなり軽量な仕上がりになっています。
スペック
wireless earcuffsはBluetooth3.0までの対応で最新の規格ではありません。ただ一般的な利用の範囲では特に問題になることはないでしょう。
内蔵しているバッテリーは125mAhのリチウムポリマーバッテリーで、音楽の再生では連続で約6時間の再生が出来ます。また、待ち受け時間は約650時間に達します。
充電はマイクロUSBコネクタ経由で行なう仕様ですので、スマートフォンの充電器の流用やモバイルバッテリーでの充電も可能です。
通話用のマイクを搭載していて「HD Voice」対応により、より高音質での通話が出来るようになっています。また、再生ボタンの長押しでBluetooth接続したスマートフォンのAIアシスタントの起動も出来ます。
NFCを使ったBluetoothのワンタッチでのペアリングにも対応していて、スマートフォンなどと組み合わせて使うのがとても楽です。
イヤーピースの形状が形状ですので、sound earcuffsシリーズは完全に音質に振ったタイプの製品ではありません。ですが周囲の音も混ぜる形での音楽の「ながら」聞きには最適な製品の一つになってくれると思います。
wireless earcuffsは12,000円+消費税で購入出来ます。おもちゃではないBluetoothヘッドセットとしては妥当な価格と言えると思います。