電動工具のマキタからバッテリーの活用アイテム登場。USBアダプタADP05
日本で電動工具と言ったらこのメーカー、的なイメージがあるマキタ。そのマキタが電動工具で使うバッテリーを活用するユニークな製品も世に出していることをご存じですか?
一つはこのblogで以前に取り上げたBluetoothスピーカー兼ラジオ。現場での利用を視野に据えたヘビデューティー仕様がなかなかマニアックで色々なアウトドアシーンで活躍しそうな一台です。
さらになんとマキタは、バッテリーで動く「コーヒーメーカー」まで製品化してしまっています。こちらもやはり現場での利用を前提とした作りですから、仕事以外のさまざまなシーンで便利に使えそうです。
今回取り上げるのはこのいずれでもありませんが、もしかしたら今ならもっと汎用性が高く利用範囲が広いガジェットと言えるかもしれません。
ありそうでなかった、電動工具のバッテリーをモバイルバッテリー化出来るアダプタです。
ADP05は14.4V・18Vバッテリー対応
マキタのUSBアダプタADP05は、マキタの電動工具用のリチウムイオンバッテリーのうち出力電圧が14.4Vと18Vのものに対応しています。
これらを接続することで、USBコネクタから5V/2.1Aの電力の出力が出来るようになっています。細かい仕様が書かれてはいないのですが、USBポートを二つ持っていて両方同時に2.1A出力が出来そうに見えます。
この通りの出力を持つならば、下手なモバイルバッテリーよりもよほど強力な電源として活用出来ますね。
マキタの電動工具用バッテリーには、14.4Vにも18Vのものにも5Ahの大容量製品があります。
一般的なモバイルバッテリーでは3.7V程度の端子間電圧が基準になっています。マキタの5Ahバッテリーならば、一般化した1万mAh程度のモバイルバッテリーの数倍の容量を誇ります。
ただし、マキタの電動工具用バッテリーはその分重く、ゴロンとしたボリュームのある形になっていますので、携帯するにはあまり向いていません。
災害対策に
スマートフォンの普及で災害時に停電がダメージを与える範囲が以前よりもずっと大きくなりました。日常生活、いざというときの情報のライフラインとして、携帯電話回線・スマートフォンの重要性がずっと大きくなっているからです。
停電時の緊急連絡用、という観点でもスマートフォンを稼働し続けられるようにするのが大事な課題になったと言える部分があります。
このためにはモバイルバッテリーを持っておくのも一つの手ですが、自宅で既にマキタの電動工具シリーズを活用している方は、USBアダプタを購入するだけで災害時の備えを1ランク引き上げることが出来ます。
災害対策だけでなく、重量やボリュームがほとんど問題にならない車で移動するようなアウトドアのアクティビティを趣味にしている方にも、マキタのUSBアダプタは便利に活用出来るシーンがたくさんありそうです。
10.8Vバッテリー用のADP08も
バッテリーの容量が少し小さくなりますが、その分コンパクトで軽い10.8Vバッテリーに対応するUSBアダプタも販売されています。
こちらの型番はADP08。
ADP05、ADP08ともにベルトなどに引っかけるフックが付いているのですが、14.4Vや18Vバッテリーはかなりの重量でベルトに取り付けてもバランスが悪くなりますが、10.8Vの小型バッテリーであればベルトにしっかりと止まってくれそうです。
ただしこちらはUSBポートが1つだけになります。5V/2.1A出力は可能ですので、ほとんどのスマートフォン、タブレットで1台ずつの急速充電が出来ます。
ADP05、ADP08ともお手頃価格で販売されていますので、マキタの電動工具を使われている方は手元に置いておいて損はないガジェットの一つではないでしょうか。