Experia Earと同じ方式の耳を塞がない有線イヤフォン、ソニーから

ソニー SONY イヤホン STH40DJP : インイヤー/開放型/デュアルリスニング/マイク付 2018年モデル ブラック STH40DJP B

最近のイヤフォンではいくつか新しいトレンドが生まれています。

一つはiPhoneシリーズがイヤフォンジャックを廃止したあたりから盛り上がりを見せだした、Bluetoothの完全ワイヤレスタイプ。

もう一つは耳の穴を塞がず、外部の音と一緒に音楽も楽しめるタイプの製品です。こちらのジャンルではイヤーカフ型のambieの製品や、イヤフォンだけに留まらずAIアシスタントの一部としても働くXperia Ear、骨伝導方式で高音質を実現したEars Openシリーズなどが生まれています。

そして先日ソニーからは、Xperia Earと同じ方式の耳穴を塞がないタイプの有線イヤフォンが販売開始になりました。

装着方式もXperia Earと同じユニークな「下がけ方式」を採用した「STH40D」です。今回はこの製品の中身を少し詳しく見ていきましょう。

デュアルリスニング

ソニーではXperia Earで採用した耳穴を塞がず外音と音楽を一緒に聴けるタイプのイヤフォンの方式を「デュアルリスニング」と呼んでいます。

名前だけ聞くとちょっと大げさに感じなくもないですが、外音をしっかり感じつつ音楽もそれに上乗せする形で両方をしっかりと聴ける使用感が実現出来るとされています。

スピーカーから音楽を流してBGMとして聞き流す雰囲気で音楽を楽しめる、新しいスタイルのイヤフォンです。

ソニーのオーディオ製品の技術が使われているambieのイヤーカフ型の製品とは微妙にスタイルが異なり、よりダイレクトに耳穴に音が導かれそうな形になっています。

ただ基本線はambieの製品もソニーの製品も考え方は同じで、耳の外側に位置することになる本体部分に音を出すドライバーを内蔵して、そこから音導管で耳穴近くまで音を導いて放出する形です。

外音を全くマスクしないので集中して音楽を聴くには適さない製品ですが、音楽をBGM的に聞き流すにはぴったりの製品になってくれるでしょう。

また、人混みなどでは周囲の注意を促す警告音やアナウンスを聞き逃す可能性が大きく減りますので、さまざまなリスクの回避に繋がりやすくなります。

特徴的な下がけ方式

Xperia Ear同様に、STH40Dでも本体部分が耳の下側に回り込む「下がけ」方式を採用しています。

重量などのバランス的に装着が安定しなさそうなイメージがありますが、実際にはより重量のあるXperia Earでもとても安定した装着が可能になっているようです。

下がけ方式のメリットは眼鏡をかけても眼鏡のツルとイヤフォンが干渉することがないこと。著者は普段眼鏡を使っていますので、これは何気に大きなファクターですね。

デメリットは音漏れ、外音が聞えること

このタイプの耳を塞がないイヤフォンでは、構造上音楽のボリュームをうんと大きくするとどうしても音漏れが発生します。このため、静かな場所で周りに人がいる環境では音楽を聴くボリュームには注意を払うべきでしょう。

また、外音が聞えることが音楽を楽しむ上ではデメリットになります。

音楽に集中したい、と言う用途には向かない製品であることを最初から理解して使うべき製品です。

その代わりスピーカーで音楽を聴くのに近い自然なリスニングが行えるはずです。そういった意味では、ambieが同社製品を「パーソナルスピーカー」と呼んでいるのが、コンセプト的には正しいのかもしれません。

リモコン付き

STH40Dは有線接続のイヤフォンで、スマートフォンなどのコントロールが可能なリモコンを備えています。またハンズフリー通話用のマイクも備えています。

AIアシスタントの起動にも対応しますが、iOS機器では音量調節が動きません。

ドライバーユニットにはかなり大口径の13.6mm振動板を備えたダイナミック型を採用。元々のユニット自体の特性としてはかなりの重低音も期待出来そうな作りです。ただ、耳を塞がないタイプのイヤフォンの宿命で、実際に聴ける音楽では低音の量感には期待しない方が良いでしょう。

価格は7千円程度が予想されています。

価格面、コンセプトとも、ambieの製品の良いライバルになりそうです。