伊勢改二実装。「器用貧乏」じゃない思い切った「ハイブリッド」

2019年9月21日

初期から実装されていた艦ながら改二実装がなかなか行なわれず、その他の艦の高性能化や改二化による性能インフレに取り残された印象もあった伊勢姉妹ですが、いよいよ1番艦伊勢に改二がやってきました。

扶桑型の改二は戦艦寄りの航空戦艦のかなり大胆な改造になっていましたが、伊勢型はさらに大胆に空母寄りの改造になっていると思います。

この記事ではかなり大胆に振りきった感のある、伊勢改二を取り上げてみます。

事前公開の改造設計図的なイラストで驚き

伊勢改二の実装予定が公表された直後に、イラストと実際の船の形での改造設計図的なものが公開されました。

著者個人としては、改造設計図の方の平面図にかなり強いインパクトを受けました。

全通甲板に近い長く広い飛行甲板と一見して戦艦らしい艦橋が見当たらない(普通の空母のようなアイランド型艦橋を採用??)構成に、「うわ、思い切ったなぁ」と正直な感想を持ちました。

実際の艦これシステムでの実装もかなりの思い切りぶりで、武蔵改二につぐ5スロット艦、3,4スロットには水上機ではない艦載機、艦戦と艦爆の搭載が可能など、かなり空母に寄せたコンセプトになっています。

改二化の改造にはカタパルトを必要とするなど、この部分にも空母っぽさが漂います。ただ、その分、改二化のハードルが非常に高くなっているのが難点ではあります。

擬人化したイラストの方ではイラストレーターのしばふさんのこだわりがあちこちに見えて、こちらも見事な戦艦と空母の「ハイブリッド」を表現できていると思います。

器用貧乏じゃない

小型艦で伊勢改二のようなマルチロールタイプを作ろうとすると色々な面でのキャパシティの限界から、色々出来るけれどもそれぞれの能力が高くならないいわゆる「器用貧乏型」が出来上がりやすくなっています。

が、伊勢改二の場合には戦艦ならではの基本的な能力のキャパの大きさから、さまざまな運用可能性を持たせつつ、器用貧乏感がかなり少ない艦のスペックになっていると思います。

スロットが5つあることとも合わせ、提督の発想次第で非常に幅広い運用が可能になるところが最大のメリットでしょう。

一例として増設スロットを使えば、高速化して徹甲弾付きの昼戦連撃可能な航空戦艦としての運用なども可能になります。

空母系の投入が制限される海域での制空確保にも非常に大きな役割を果たしてくれるでしょう。

燃費は大きく悪化

性能、というよりはユーティリティ性でしょうか、そちらの面が大きくアップしてしばらく不遇だった感を払拭した伊勢改二ですが、その分残念ながら燃費は大幅に悪化しています。

日常的な戦果稼ぎ周回用などにはちょっと向かなくなりました。

ただ、その分以上の性能はあると著者は考えます。

特に今の艦これのイベント海域はさまざまな縛りでクリア難易度を高める方向にありますので、マルチロールタイプの艦娘の存在は極めて重要になっていますから。

空母無しで大きな制空力を発揮可能な伊勢型改二の存在感はかなり大きなものになる予感がします。

各性能はトップクラスではないことには注意

戦艦のキャパシティによって器用貧乏感の少ないスペックに仕上がっている伊勢改二ですが、火力や制空力等々、それぞれの性能がトップクラスには至らないところには注意が必要なケースも多いと思います。

それぞれをかなり高い水準で両立させることは出来ますが、一つの性能面で最後の最後の一押しが足りない、と言ったときにはうまく押し切れないケースもあるでしょう。

そういった部分には、やはり提督のセンスセンスが要求されることになるのかもしれません。