FiiOからもお手軽Bluetoothレシーバーケーブル登場。約5,000円のRC-BT

2019年9月21日

FiiOのRC-BTの製品情報ページ

このジャンルの製品も活況を呈してきました。MMCXコネクタを採用して簡単にケーブル交換が行えるイヤフォン向けに、「ケーブル交換」でイヤフォンのBluetooth化を行える製品たちです。

MMCXコネクタの新しい活用方法としてより注目が集まりそうですね。

オーディオのさまざまなジャンルの製品に「価格破壊」的な新機種を登場させ続けているFiiOが、いよいよこのジャンルの製品に参戦します。

店頭予想価格が5,000円程度と、またかなりインパクトのあるプライスタグを実現した「RC-BT」です。

スペック

まずはRC-BTのスペックから。

RC-BTはBluetooth 4.1に対応する製品で、音声コーデックには高音質のaptX、AAC対応を盛り込んでいます。

BluetoothのシステムチップとしてクアルコムのCSR8645を採用するところが特徴的です。

このチップは1チップでオーディオ関連の各種機能を実現し、DSPや5バンドのイコライザー機能もオンチップでサポートすることが可能なようです。

また、CSR8645のスペックシートにはaptXのデコード機能も明記されていますので、外付けのソフトウェアではなくCSR8645側でaptXのデコードまで行なわれるのではないかと思います。消費電力を減らしバッテリー駆動時間の面で有利になりそうです。

Bluetooth接続ではマルチペアリングに対応していて、2台のスマートフォンに同時接続することも出来ます。

内蔵バッテリーの容量は120mAhで、最大10時間のバッテリー駆動が可能です。充電はマイクロUSBコネクタ経由で行ない、2時間以内でフル充電可能なスペックとなっています。

「シュア掛け」に成形されたケーブル

RC-BTでちょっと面白いところは、MMCXコネクタのすぐそばのケーブルにもう1段被覆を掛けるような形で、ケーブルの形状を作り込んであるところです。

耳の上側にケーブルを通す、いわゆる「シュア掛け」で使う形に成形してあります。

この使い方に慣れている人には便利で装着も安定する形になっていますが、普段このケーブルの取り回しをしない利用者にはちょっと違和感があるかもしれませんね。

もちろんリモコン、マイク付き

多くのBluetooth接続のイヤフォンやケーブルと同様に、RC-BTにも多機能リモコンとハンズフリー通話用のマイクがついています。

これによって接続したスマートフォンなどのコントロールがイヤフォン側から行えます。またスマートフォンをカバンやポケットから出すことなく通話を行えます。

低価格ハイブリッドイヤフォンFH1とのセットも

FiiOはイヤフォンジャンルでも価格破壊機を市場に出していますが、バランスドアーマチュアとダイナミック型の2Wayドライバー構成のお手頃イヤフォンFH1もその一つです。

FiiOではRC-BTとこのFH1をセットにしたBluetoothヘッドセットの販売も行ないます。

このセット製品「RC-BT with FH1」は、音質重視のBluetoothヘッドセットとしてやはりかなりお手頃価格の1万2千円弱での販売が予定されています。

ベースとなるハイブリッドイヤフォンであるFH1の音質面の評判も良好ですから、既存のイヤフォンからのアップグレード、ハイブリッド型イヤフォンのお試しにもぴったりな1台になるかもしれません。