第二期艦これの今時点での問題点
艦これとしては、という限定条件がつきますが、これまでで最大規模の超大規模アップデートを行なったにもかかわらず、比較的順調に動き始めたように見える第二期ですが、少し細かく中身を見ていくと問題点はかなり残されています。
そのあたりも少しまとめておきましょう。
とてもバギー
いつもの艦これといえばそれまでなのですが、一般的にユーザーにリリースするレベルのソフトウェアの品質とはとても呼べない所でのリリースになっています。
やはりユーザーがデバッグを行なう「オープンβテスト」状態は今回も継続されています。
バグの中にはまさに「いつも通り」、1度でもその箇所を動かしていれば必ず気がつくレベルの非常に程度の低い残留バグもありました。この程度のレベルの低いバグぐらいはユーザーにサービスを開放する前に取っておいてほしいものです。
ソフトウェアの品質よりも、新機能を早くリリースすることをずっと優先していることの表れでしょう。
メモリを大量に消費する
今時点の艦これのプログラムは、とてもブラウザ上で動いているとは思えないレベルでメモリを大量に消費します。
メインメモリ16GBを搭載した手元のパソコンで艦これを起動すると、ブラウザの1タブに相当するプロセスが起動直後で800MB近くメモリを消費。しばらく操作を続けると占有しているメモリが2GBを超えるなんていうのはごく普通に起こります。
パソコンの搭載メモリ量によっては、艦これを起動しておくだけでOS自体の動作が不安定になる可能性もあるかもしれません。
艦これが占有するメモリ量は、起動したあとに出撃した海域が増えるほど単調に増加する印象で、現状、安定動作を望むならば、別海域に出る前に艦これのタブを一度閉じて開き直す方が安全だと思われます。
実際、著者は、ブラウザが艦これのタブがメモリを食い潰した、とのエラーメッセージを吐いてタブがクラッシュするのを経験しています。
序盤海域の難易度上昇
ゲームの難易度の点では、特に2-?海域、南西諸島海域マップの難易度上昇が目につきます。
歴戦の提督であれば高いレベルの強力な艦をつぎ込んで力で圧倒することも可能ですが、新たに始めたユーザーがレベルの十分ではない艦を育成しつつ海域攻略を目指すには、南西諸島海域マップの難易度はちょっと高すぎるように思います。
この中では特に、南西諸島海域に後期型の敵駆逐を投入したのはさすがにまずい気がします。レベルの低い艦ではまともに当てられず、砲撃戦フェーズで敵駆逐を潰しきれずになだれこんだ雷撃戦フェーズで大ダメージを食らって先に進めない様が容易に予想できてしまいます。
潜水艦活躍の場が大きく減少
従来は各種任務の消化に潜水艦のみの艦隊が大きな力を発揮しましたが、少なくとも第四海域までには潜水艦が活躍できそうな海域がありません。
デイリークエで敵輸送艦を3艦倒すときにも空母を3艦以上入れた艦隊でバシー海域に出るのが一番確実ですし、かなり序盤から敵後期型駆逐などが出現しますので潜水艦はどんどんダメージを食らいます。
全面的な獲得経験値の低下
第二期艦これでは、どのマップも基本的に従来よりも艦の獲得経験値がかなり抑えられています。また、南西諸島海域なども難易度が上昇していますので、どの層の提督も艦の育成で苦しむことになる可能性が高そうです。
ですがこの部分が一番響くのは、やはり始めて間もない艦これ初心者、初級者層でしょう。
公式ツイッターにも通報フォームからもそのあたりの問題点が多数指摘されているようですが、艦これ運営もその他ゲームの運営と同様に、ユーザーの意見はほぼ取り入れないことで定評がありますから、今後の艦これのユーザー数がどうなるのかかなり心配です。
新規ユーザーの定着率低下は今後の大きな問題点に浮上する予感がします。
安定動作しないのは動かすデバイス側の問題?
ユーザーからの要望というか文句でしょうか、その中で目立つのはiOS機器で安定動作しないという指摘です。
ただ、現在のところiOSのデバイスは運営側が動作保証する機材には含まれていません。ですので、そこはユーザーが自己責任でなんとかしなくてはいけない部分になってしまいます。残念ながら。
ただ第二期の艦これシステムはHTML5を標準の通りにきちんと動かせる基盤があれば、しっかりとかなり安定して動作する作りです。このため、動作の不安定さに関しては艦これのシステム側の問題と言うよりも、プラットフォームとなるOSやブラウザ側に問題があるケースが多そうです。
この部分に関しては、艦これ運営よりもOSやブラウザを開発している会社の方に要望を出した方が近道ではないかと思います。HTML5技術にきちんと全て則り安定して動作するブラウザ環境を用意してください、と。
iOS機器以外でも同じことは言えます。まずお手元のOSやブラウザのバージョンなどを確認して、きちんとHTML5が動く環境を整えましょう。そこが安定稼働の第一歩になると思います。