艦これ第2期システムのその後の感触

2019年9月21日

艦これ第2期ことHTML5版の艦これがスタートしてから1ヶ月以上が経過しました。第2期移行直後と言っていいタイミングで始まった初秋イベもきちんとそれなりに進行しています。

イベントに関してはユーザーからの懸念も大きく半ば強行したイメージもなきにしもあらずでしたが、それなりにきちんと動いていてシステム面での大きなトラブルは起こらずにイベント終了を迎えることが出来そうです。

今回はHTML5版艦これシステムのその後の感触をザックリまとめてみます。

意外と安定しているシステム

艦これ運営は結構こまめにHTML5版艦これのシステムのバグFIXを行なってくれています。

特に初期のHTML5版艦これで目だったメモリリークの問題はかなり早い段階から順序立てて対策を行なっているようです。

著者の手元の環境では、最初のシステムのアップデート以降はメモリの食い過ぎが原因と思われるクライアント側のプログラムのクラッシュは発生していません。

きちんとシステムが動ききってくれることが極めて重要になるイベント海域では、一度もストールやクラッシュが発生しませんでした。この辺りの品質管理に関しては、申し訳ない物言いにはなってしまいますが「艦これ運営らしくない」対応の正確さを感じています。

ただ、まだまだ動作が安定しない提督さんも多いようで、各所のタイムラインにはイベント海域の肝心要の部分でのクライアント側プログラムのフリーズによる悲劇やクラッシュのお話が流れてきます。

継続してシステムの安定化を図ってもらいたいところです。

ちなみに著者宅では艦これは主にOperaで動かしています。HTMLのレンダリングやJavaScript実行エンジンはChromeの最新版と同様のはずです。

ですがタイムラインで見るトラブルの発生のお話を見る限り、本家Chromeよりむしろ安定してるんじゃないか、と思われる節があってなんとも不思議な感じがします。

ユーザーが出来ることも確認しよう

HTML5版の艦これのクライアント側プログラムではブラウザ上で結構派手にアニメーションが動作します。これをスムーズかつCPUに負荷をかけない形で動作させるためには、描画機能のハードウェアアシストが必須になります。

そういう観点からは、ビデオカードのドライバを最新の安定版にしておくことも艦これを安定して動かすための条件のひとつになってくると思います。

また、通称「猫る」と呼ばれる、恐らく艦これのゲームサーバとの通信が切れてしまう状況は、サーバ側のトラブルだけではなく自宅側の回線の切断が原因である可能性もあります。

可能であればより安定した回線、プロバイダ、ルータと、LAN内は有線接続を行なうなど、ネットゲームを安定して動かすための一般的な工夫を試してみておく価値はあるでしょう。

メモリ食いすぎ問題は多少改善?

著者の手元のメインメモリ16GBのマシンでは、相変わらず艦これのタブのプロセスが1GB前後はメモリを消費しています。最大1.3GB程度は食いますが、きちんとガベージコレクションが動いて放置時は900MBちょっとまで占有メモリが減りますので、この辺りのプログラムの改善効果は出ているようです。

ただそれでもHTML5版艦これがメモリ食いなクライアントであることには変わりはないと思いますが。

このあたりの事情にはブラウザに実装されているJavaScriptエンジンの動作も影響しています。実はメインメモリ4GBのPCでも2GBのPCでもHTML5版の艦これはそれなりにきちんと動いてしまいますから。

メインメモリ4GBのPCの場合には艦これのタブの消費メモリは最大500MB程度に収まり、放置していると350MB程度まで占有メモリが減少します。

画面解像度の高さは活きていない

HTML5版艦これでは画面の解像度がかなり高くなりました。また、使われる画像の圧縮率が常識的な水準になっているので、イラストやアニメーション表示などのキレイさは段違いに向上しています。

ですが、今のところは画面が大きくなった、というだけでその画面の広さはうまく活かされていません。UIがほぼ第1期艦これそのままになっているからです。

この辺りは今後の改善に期待したいところです。

ただ、今後、PC版とスマートフォン版のクライアントプログラムが統一された場合には、PC版ではボタンが無駄に大きいスカスカの画面でも、スマートフォンの物理的に小さなディスプレイでは逆にボタンが小さすぎてタップ出来ないケースも発生し得ます。

そのあたりのさじ加減はかなり難しそうです。

艦これ運営がどのような判断下すか、この部分も注目したいところです。

やはり序盤海域としては難易度が高い2-x

デイリークエなどを回していて感じるのは、序盤の海域であるはずの南西諸島海域(2-x)の難易度の高さです。

2-1から道中に新型駆逐がポンポン登場しますので、レベルの低い艦では対応できないケースが多そうです。陣形・会敵形態に関係なくどんどん味方潜水艦は一発で中破、大破まで持ち込まれますので、デイリークエ消化での損耗率も非常に高くなりました。

1期の艦これでは入門提督の最初の山場は3-2などが非常にハードルが高かったですが、第2期では2-x海域の突破でもある程度苦戦が予想されますね。

新たに着任したユーザーの定着率の低下が心配です。