シャープからも目の付け所がシャープな肩乗せスピーカー登場
オーディオ機器で今ひとつの流行になっているガジェットのひとつが肩乗せタイプのスピーカーです。
ソニー、ボーズなどが参戦し、深夜などにTVやAVシステムのボリュームを上げすぎなくてもある程度迫力ある音声を聞けるデバイスとして注目を集めています。
また、TVの音が聞き取りにくくなったユーザーには手元スピーカーの選択肢のひとつとしてこちらの意味からも注目されています。
そんな肩乗せタイプのスピーカー市場にシャープも参戦します。シャープらしい他社とはちょっと違う切り口でまとめた製品になっていそうです。
今回はシャープの肩乗せタイプのスピーカー、AQUOSサウンドパートナーをご紹介します。
最大の特徴はその軽さ
シャープのネックバンド型のスピーカー、AQUOSサウンドパートナー最大の特徴はその軽さです。
重量はわずかに88gと、フィーチャーフォンの軽量機種よりさらに軽いぐらいの重量を実現しています。サイズ感が全然異なりますので、ボリュームのあるAQUOSサウンドパートナーのほうが携帯電話よりもずっと軽く感じられるはずです。
細身のボディーになっているため、スピーカーと言うよりもネックバンドタイプのイヤフォンに見えるぐらいのボリューム感かもしれません。
既存のこのタイプの他社製スピーカーは、スピーカーとしては小型ながら音質方向にかなり振った性格を持つ製品ばかりでした。サイズの制約の中で低音の量感にこだわっていたり、ソニー製品のように映像コンテンツの音声の迫力の演出のためにスピーカーが振動する工夫をしたりと、重さにはあまりこだわらない作りをしていました。
これに対してAQUOSサウンドパートナーはほぼ完全に逆方向、軽量さを追求して装着感の良さと気軽に使えることを重視したように見える作りになっています。
ボディーは細身で内容積が小さいのでアコースティックな音声回路を頑張ったとしても、恐らく低音はあまり出ません。重量が軽いですしサイズ的にも大きなスピーカーユニットを使うこともできないでしょう。
オーディオ的なノウハウの面でも他者に譲る部分があると思いますので、シャープは敢えて既存の製品たちとは逆方向とも言えるアプローチを取ったのだと思います。
既存製品よりかなりお手頃価格
もう一つAQUOSサウンドパートナーの特徴的な部分は価格のお手頃さです。
オープンプライスですが店頭予想価格は1万5千円程度。既存のメジャーメーカー製品の半額程度の比較的手を出しやすい価格を実現しています。
AQUOSサウンドパートナーはBluetooth接続で音を出すタイプのスピーカーですが、この製品にはBluetooth送信機能を持たない機種でも利用できるようBluetooth送信機が同梱されているのもユニークなところでしょう。
価格面のお買い得感がさらにましますし、ステレオミニジャックを持った機材であればどんな機材からも音をBluetoothで飛ばして離れた場所で気軽に利用できるのはなかなか便利な使い方ができそうです。
スペック
最後にAQUOSサウンドパートナーのスペックですが、内蔵バッテリーでの連続駆動時間は最大約14時間となかなかのスタミナっぷりを発揮します。
ソニーのSRS-WS1は連続約7時間までのバッテリー駆動ですから、この長時間バッテリーが持つ部分もAQUOSサウンドパートナーのウリのひとつになりそうですね。
Bluetoothで利用できる音声コーデックは標準のSBCに加えて遅延が少ないFastStreamが利用可能になっていて、映画などの映像コンテンツの視聴でも違和感が少ないと思われます。
その代わり高音質と言われる音声コーデックのAACやaptXなどは採用されていません。スピーカー自体が音質よりも気楽に使えることを狙った作りになっている感じですので、この仕様は妥当な判断だと思います。
スマートフォンや音楽プレイヤーと接続したときには、スマホ側などをコントロールできるリモコン用のボタンがついています。内蔵マイクも持っていて通話も可能になっています。