エレコムからお手軽価格のLightning接続イヤフォンFAST MUSICシリーズ登場
エレコムのLightning接続イヤフォン発売のプレスリリース
「意外にいい音」とちょっとどこか自虐的なコピーを掲げてかなり本気の音楽用イヤフォンを作っているエレコム、今度はLightning接続製品としてはかなりお手頃価格のイヤフォンを3機種登場させます。
2機種は新たに「FAST MUSIC」のシリーズ名でしょうか、これを打ち出してファストファッション的なイメージの手軽な音楽用イヤフォンを目指しているのだと思います。
もう1機種はエレコムのイヤフォン製品の中でも特に重低音再生を志向した製品群、Grand Bassシリーズの製品になります。
一番お手頃価格のEHP-LCN200M
まず今回一緒に発表された3製品の中では一番お手頃価格になるEHP-LCN200Mから見てみます。
一番気になる価格は3,980円程度からの販売が予想されています。
再生用のドライバーには8.5mm径の振動板を持つダイナミック型のものを採用。エレコムお得意のPETフィルム振動板によってレスポンスの良い再生を実現しています。
ケーブルはグラウンドを分離した4線式のケーブルを使っていて、クロストークを抑制しています。ケーブル長は1.2m、Y字型のタイプで、マイク付きのリモコンを搭載し、通話、iPhone側のコントロール、Siriの呼び出しが行えます。
再生周波数帯域は20Hz~20kHz、感度は90.5db/mWとなっています。
イヤーピースのハウジング部分はイヤーチップ側が円形、外側に行くに従って三角形に断面が変わる作りで、ハウジング内部での定在波の発生を抑制する形になっています。
FAST MUSICシリーズの上位機EHP-LCS200M
上位機種になるEHP-LCS200Mのほうの価格は5,980円程度と予想されていて、価格面で見ると一般的に使われるイヤフォンのメインストリームに近い製品になるのではないかと思います。
こちらは直径9.2mmの振動板を持つダイナミック型ドライバーを採用していて、エレコム自慢の外磁型のETEMドライバーを使う製品になっています。ハイレゾ対応の製品など、より上位のイヤフォンの血統を受け継ぐ製品と言えるかもしれません。
「ダイナミックでキレの良い低音」をうたい文句としたイヤフォンになります。
再生周波数帯域は20Hz~20kHz、感度は94db/mWとなります。
こちらの製品もケーブルはY字型で長さは1.2m。マイク付きのリモコンを装備していて通話、Siriの呼び出しが可能です。
不要な振動を抑えるためハウジングにアルミを採用していて、内部での定在波発生を防ぐ形状としています。
重低音モデルのEHP-LGB10M
エレコムの重低音重視製品のGrand BassシリーズのひとつEHP-LGB10Mでは、上記2機種よりさらに径の大きな10mmの振動板を持つダイナミック型ドライバーを採用しています。
径が大きい分、振動板の変形、分割振動などを抑制するために、振動板の厚みがやや大きくなり剛性を高めるためのリブなどが設けられています。
重低音再生時のレスポンスや振動板のリニアな動作のために、ドライバーユニットの前後にダクトを付けたセミオープン構造を取っています。形としてはカナル型イヤフォンですが、ある程度の音漏れへの配慮が必要になりそうです。
再生周波数帯域は20Hz~20kHz、感度は90db/mWとなります。
これらの製品発表直後にLightningコネクタがなくなったiPadが..
上記の3製品の発売がアナウンスされた直後、なんともタイミングが悪いことにAppleはLightningコネクタを削除した新iPadを発表しました。それらの製品ではLightningコネクタの代わりにUSB Type-Cコネクタを持っています。
Androidスマートフォンも新機種ではマイクロUSBコネクタよりもUSB Type-Cが装備されることが増え、パソコンも少しずつUSB Type-Cへの移行が動き始めています。
そちらの観点ではApple製品以外との互換性が高くなる訳で、新ユーザーにはうれしい決断と言えるでしょう。
ですが、これまでに広がったLightningコネクタ対応製品を持っているユーザーはどうするの?というお話はあります。周辺機器メーカーにも影ではあれこれ苦労がありそうです。
このような重要な仕様変更、Apple的には分断とは呼ばないのでしょうか?
互換性よりも革新性その他を重視するAppleらしい判断と言えば判断なのですが。