初秋イベント以降の新要素に関するあれこれ

2019年9月21日

HTML5ベースで動き始めた艦これ第2期、思っていたよりも順調にシステムなどは動いている感じです。HTML5版への移行から初秋イベント開催までがあまりに時間的余裕がなく、初秋イベント自体が大コケするのではないかと心配もしましたがそのあたりはだいたい杞憂だったと言って良かったと思います。

初秋イベント以降にいくつかの新要素が導入されていますので、そのあたりも含め今の艦これに思うことをまとめてみます。

深部海域突破は丁難易度が一番多かった初秋イベ

初秋イベントの方は最深部海域の特に2ゲージ目の難易度が突出しすぎていて、イベントの終盤はかなり阿鼻叫喚的様相を呈していた感じです。

かなりの提督が高い方の難易度での攻略を断念したようです。いくつか前のイベントから追加された丙よりも難易度を抑えた「丁難易度」での攻略が一番割合が多くなりました。

攻略報酬の関係で丙難易度を選択する意味が極めて薄かったのも理由だと思いますが、甲難易度でのクリアを目指していたけれども資材や時間との関係から攻略を断念、一気に丁に落とした提督も多かったのではないかと思われます。

難易度調整の下手さは相変わらずの艦これ運営、というのがよく分るイベントだった気もします。

ただ、突貫工事で半ば無理矢理イベント突っ込んだ感のあったスケジュールでしたが、システム面では大きなトラブルが出なかったのは評価できるポイントでした。

南西海域追加

新海域の南西海域が追加されました。実装当初、何番目の海域と呼称するかで少々混乱がありましたが、今はユーザー側、運営側共に南西海域は7-xで呼ぶことで落ち着いています。

まずはブルネイ沖の7-1が実装され、つい先日タウイタウイの7-2が追加になりました。

7-1は11月16日の修正前までは消費や難易度に比べて司令部経験値=戦果が異様に高く、7-1実装から11月16日までのランキング争いは様相が一変。EO海域クリアの重要度が大きく低下しました。

ですが、11月16日のアップデートで戦果はなんと一気に約半分に大幅削減となり、またランキング争いは「ルール自体」から変更されてしまった感じになっています。

同じ11月16日のアップデートで実装された7-2海域は通常海域では初めてのダブルゲージの海域です。毎月2ゲージ目が復活することが予告されています。難易度の方は7-1よりは高いですが他海域の深部海域よりは易しめ。

ゲージの破壊自体はさほど難しくはない難易度設定になっています。ただ、7-2の2ゲージ目はボーキサイトと高速修復材の消費には厳しい海域になっていて、周回には微妙に向いていないかもしれません。

戦果拡張任務追加

11月16日のアップデートで7-2海域追加と同時に7-1、7-2周回を組み込んだ戦果拡張クエスト『泊地周辺海域の安全確保を徹底せよ!』が実装されました。

早速クリアしてみましたがクエストの難易度は「Z砲」こと『戦果拡張任務!「Z作戦」前段作戦』よりもかなり低いと思われます。

そういった設定ながら獲得可能な戦果は300と非常に大きいため、場合によってはこちらにもあとから調整が入る可能性もあるかもしれません。

実装タイミングの謎

7-1海域、新戦果拡張任務の実装のタイミングに関しては個人的には少々疑問を感じます。

どちらもランキング争いのルールをひっくり返してしまうような修正です。これを中途半端なタイミングで導入した意味がよく分りません。

ランキング争いを頑張ってきたユーザーに対しては場合によっては「ちゃぶ台返し」の大問題となった可能性があります。3つある戦果拡張任務のほうは四半期ごとのクエストですから3ヶ月のどこでこのクエストをクリアするかが割と大きなランキング争いの大戦略的な位置づけになります。

それを軽くひっくり返してしまいました。

また、戦果値の大幅な修正というアップデートを月のど真ん中で入れてしまったことにも問題があるように思われます。

少なくとも修正の効果を正確に計測することができません。修正が与えた影響を正確に評価できませんから次のアップデートに修正の影響などをフィードバックすることができなくなります。

艦これ運営らしいと言えばらしいのですが、システム更新などを「行き当たりばったり」で行なっている印象がより強まってしまいました。

真面目に対応を行なうならば、戦果値の変更は月替わりのタイミング、戦果拡張任務はクォーターの切り替わりタイミングに入れるべきでした。

艦これの運営に関しては多くのポイントでPDCAサイクルが回っていない感じです。メンテの作業時間の遅延がいつまで経ってもなくならないのも、きちんと行なった作業の内容・結果を評価してないからではないでしょうか?

まあ、もうここまでくるとそういった「行き当たりばったり」感まで含めて艦これ、と言うことなのかもしれませんが。