ケンウッドからも肩乗せスピーカー。こちらも軽量モデルで
2019年9月21日

最近のオーディオ関連で盛り上がりを見せているジャンルはAirPodsから始まる完全ワイヤレスイヤフォンと、各社から矢継ぎ早に発売された
肩乗せタイプのパーソナルスピーカーです。
その他のガジェットでも高級・高音質のポータブルプレイヤー、高級イヤフォン、ヘッドフォンが好調など、個人向けで一人で音楽を聴きやすいタイプの製品が売り上げを伸ばしています。
住宅事情などからスピーカで音量を上げて音楽を聴くのが難しいこともあって、このタイプの製品が伸びる下地は元々あったのかもしれません。
今回は先行した他社製品とは軽さで差別化を図ってきた
ケンウッドの肩乗せスピーカー「CAX-NS1BT」を取り上げます。
超軽量88g
ケンウッドの肩乗せスピーカーCAX-NS1BTの最大の特徴かもしれないのはその軽さ。
わずか88gで装着していることを忘れてしまうかもしれないその重量です。
非常にスリムで軽い本体に仕上がっていて、この中にバッテリーやステレオスピーカーユニットが組み込まれていると考えると、ちょっと驚きのスペックかもしれません。
スペック
CAX-NS1BTはBluetoothバージョン4.1に対応しています。音声コーデックの方は標準の
SBCとaptXのみの対応となっていて、iPhone系の端末との組み合わせでは高音質コーデックが使えないのが弱点と言えるかもしれません。
aptXに対応するデバイスは数を増やしているとは言え、AACに対応していないのはちょっと残念です。
スピーカーユニットなどの能力からハイレゾ級のコーデックは使われていません。再生帯域等にこだわらず、音質重視のモデルならばaptX HDやLDACを採用するモデルが出てきても良さそうに思います。
デジタルアンプや内蔵するプロセッサの性能のプラスαが必要そうですから、コスト面などの縛りが厳しいのかもしれませんが。
スピーカーユニットは20mm x 15mmの小型のものが使われていますが、低音を増強するために同じサイズのパッシブラジエーターが設けられています。細身の本体ですので本体内に十分な共鳴箱を作ることはできないはずですが、下から上までかなりバランスの良い再生が行えるようになっている機種のようです。
やはりコンパクトな本体ゆえ内蔵できるバッテリーの容量にも限りがあるはずですが、
3時間の充電で最大20時間の連続再生が行えるスタミナ性能を持っています。
独特の音空間
耳に近い位置にスピーカーが配置されている関係からか、サラウンド感の高い独特の音空間が出来上がるようです。このあたりは肩乗せスピーカー全般に共通する特徴だと思います。
イヤフォン、ヘッドフォンに近い定位の良さも得られ普通のスピーカーに近い空間表現も出来るようで、肩乗せスピーカーならではの臨場感ある音楽体験が出来ます。
耳に近い位置にスピーカーがあるため音量を無理に上げる必要がなく、比較的周囲への音漏れの影響が小さめになるところもいいところです。が、大きくはないにしても絶対に音は周囲にも漏れますから、使うシーンには注意をしたいところです。
スマートフォンとの組み合わせではハンズフリー通話も可能ですし、耳を塞ぎませんから運転をしながらの利用にも便利かもしれません。もちろん利用には十分ご注意ください。
SiriなどのAIアシスタントとのリンクにも対応しますので、さまざまな使い途での利用が考えられるガジェットです。
価格はAmazonでは1万3千円程度で販売されています。先行した製品よりもお手頃価格なのも大きいかもしれませんね。