ASUSからもスマートスピーカーとメッシュWi-Fiルータのハイブリッド機
2019年9月21日

最近は なにか 新しいジャンルの製品が登場するとき、複数のメーカーからほぼ同時にモノが出てきますね。Orbi Voiceとほとんど時期を同じくしてASUSからも似たコンセプトを持つ製品が登場しました。
ただ、Orbi Voiceのフィーチャーそのままではなく、こちらの製品ならではの性格もsikkしっかりと持たされていて差別化が行なわれています。
今回はAlexa内蔵のスマートスピーカーにメッシュWi-Fiルータの機能を統合した、
ASUSのLyra Voiceを取り上げます。
より音楽用スピーカー性能重視?
Orbi Voiceは共鳴箱のサイズが大きそうな形状・ボリュームながらモノラルスピーカーのカタチを取ったのに対し、Lyra Voiceはより音楽再生を重要視したのかしっかりと
ステレオスピーカーの構成を取って来ました。
カタチも一見するとスマートスピーカーではなく、Bluetoothスピーカーのような横長の直方体に近いカタチになっています。幅の狭いサウンドバーにも見えるかもしれません。
パワーも8W + 8Wとなかなかにパワフルで、音楽再生機能を「オマケ」とはせずに音楽をしっかり聴くための形と性能を実現してきました。
形から受ける印象通り、Lyra VioceはきちんとBluetoothスピーカーとしても機能します。
スマートフォンやポータブルプレイヤーなどと接続して気軽に音楽再生が出来るようになっています。
メッシュWi-Fiルータとしてはしっかりトライバンド対応
Lyra VoiceはメッシュWi-Fiルータとしてのスペックにも手抜きがありません。メッシュWi-Fiのサテライト同士の接続用の帯域と端末の接続用の帯域の両方をしっかり確保しやすい、
トライバンド対応の製品になっています。
実効通信速度の高さが期待できます。
5GHzのWi-Fi 5対応を2バンド、Wi-Fi 4対応のバンドを1本持つことで、トータルでの通信速度を高く保ちやすい基盤を備えています。
製品名からも分るとおり、ASUS製のメッシュWi-FiルータシステムのLyraシリーズのサテライトの一つとして組み込むことが可能です。
またLyra Voiceがちょっとユニークなのは、
他社のWi-Fiルータの中継器になれるモードも備えているところです。他社製品との組み合わせではそちらのメッシュWi-Fiシステムに組み込むことは出来ずSSIDは別のものにはなりますが、Wi-Fiでカバーできる範囲の拡大には活用できます。
また既存のWi-FiシステムがメッシュWi-Fiシステムでなくても、普通に中継器としてカバーエリアの拡大目的の利用が出来ます。
高性能CPUとMU-MIMOで高いスループットを実現
Lyra Voiceには高い処理性能を持つクアッドコアCPUが採用されています。
これによりルータとしての性能は高い水準を実現でき、多数の端末が接続しても効率よく電波を使い分けられる
MU-MIMOも合わせて搭載することで、無線接続でも安定して高速な通信が期待できるようになっています。
同じシステムのサテライトならば後付けでメッシュWi-Fi化も可能ですから、まずはこの製品のみで普通のWi-Fiからスタート。広い家に引っ越したらサテライトを追加してメッシュWi-Fiシステムを構築する、と言った使い方にも対応できます。