オールインワンネットワークプレイヤー、ヤマハのYAS-109
2019年9月21日
シアターシステムのひとつのジャンルとして設置性の良さから「
サウンドバー」と呼ばれるタイプの、細長い本体を持つスピーカーシステムが人気製品のひとつになっています。
こういったタイプの製品では初めての気がしますが、AmazonのAIアシスタントのAlexaを搭載した機種がヤマハから登場しました。
スピーカーの形式としては2.1ch(ステレオ+スーパーウーファー)ながらバーチャルサラウンド技術搭載でしっかりとシアターシステムの中核にもなってくれる機種です。
ですがAlexa搭載とそのサポートする機能などにより、どちらかというと音楽との親和性を高めた機種のようにも見えます。
今回はAlexa搭載のユニークなサウンドバー、
ヤマハのYAS-109を取り上げます。
サウンドバーというより1台で完結したネットワークプレイヤー?
今回取り上げるヤマハのYAS-109はちょっとユニークな中身、機能を備えた機種になっています。それ故、単にサウンドバーと言うよりもワンボディーで完結する形になっている、オールインワンネットワークプレイヤーと呼称した方がいいような雰囲気があります。
Alexaの搭載によりボイスコマンドでの操作が可能になったほか、Amazon MusicやSpotifyにも対応して本体のみでの音楽のストリーミング再生が可能になりました。
また、Wi-Fiと有線LANを搭載して、NASなどに置かれた音楽データの再生が出来るようになっています。対応フォーマットはハイレゾを含むFLACやWAV、ALAC、MP3などなど。
かなり
本格的なネットワークプレイヤー機能を持っています。
YAS-109は元々がサウンドバーですからこれ1台だけで音出しまでが可能で、それが冒頭でこの機種を「オールインワンネットワークプレイヤー」と書いた理由です。
この辺りの機能の選択と集中は結構徹底していて、YAS-109は
アナログのオーディオ入力は省かれています。
ハイレゾファイルの再生には対応していますが、恐らく再生周波数帯域の関係からハイレゾロゴは製品の説明でも用いられていません。
バーチャルサラウンド対応
YAS-109は2.1chスピーカーで、通常であれば後ろ側、上側に回り込む音の再生は難しくなっています。ですが、しっかりとシアターシステムも構築できるよう、バーチャルサラウンドシステムも内蔵しています。
DTS Virtual:Xに対応していて、かなり本格的な音の3D空間の表現を可能にしています。
スピーカーユニットは先代機からの見直し
YAS-109のスピーカーユニットは薄型の本体なのであまり径の大きなものは使えません。ですが先代からユニットの見直しを行なうことで音質の向上を図ってきました。
フルレンジと思われる55mmコーン型ユニットと25mmドーム型ツイーターの2Way構成で、サブウーファー用には75mm系のユニットを2つ使っています。
ヤマハのサブウーファーと言えば独自のYST方式がイメージされますが、YAS-109では一般的なバスレフ型のものが使われているようです。
パワーは薄型本体ながらなかなかパワフルで、左右のスピーカーが最大30W+30W。スーパーウーファーが最大60Wとなります。
サイズの方は幅89cm、高さが5.3cm、奥行きが13.1cmとなり、重量は3.4kgです。
価格の方はサウンドバーではエントリークラスにあたるでしょうか、予想価格は27,000円程度とされています。
通常はこういった製品を1つ追加するだけで普通のTV放送でも音質が大きく向上するはずですから、映画をたくさん見る方以外も導入を検討する価値はあるかもしれません。