「バランスドメンブレン」という謎のドライバを搭載したTT-BH07S Plus
2019年9月21日

TaoTronicsブランドのBluetoothイヤフォンシリーズ、完全ワイヤレスタイプではなく左右のイヤーピース同士がケーブルで結ばれたオーソドックスな形状の製品ですが、お手頃な価格でAmazonで評価も上々の製品を出しています。
今はAmazonのレビューが鵜呑みには出来ない状況が生まれてしまっていますが、ザッとレビュー内容を見てみた限りではコスパの高さは概ね間違いなさそうです。
そのTaoTronicsブランドからBluetoothイヤフォンの新機種が順次登場します。
その一つにちょっと気になる製品がありました。謎の(?)ドライバ、「Blanced Membraneドライバ」を搭載した
TT-BH07S Plusです。
一緒に発売させる他の製品と合わせて中身を見ていきます。
オーソドックスな形状のBluetoothイヤフォン
TaoTronicsが製造しているBluetoothイヤフォンは主に従来からあるタイプの、完全ワイヤレスではないオーソドックスなものです。左右のイヤーピース間を有線のケーブルで接続したタイプ。
イヤーピース間のケーブルが邪魔と言えば邪魔なのですが、実際の使用シーンを考えると人によってはこちらのタイプの方が使い勝手は上かもしれません。
イヤーピースを耳に装着しっぱなしであれば問題はないのですが、利用シーンの途中でイヤーピースを耳から外す機会があるケース、その場合には完全ワイヤレスイヤフォンはイヤーピースをしまう場所でちょっと困ることがある気がするのです。紛失のリスクもありますし。
これに対してケーブルがあるBluetoothイヤフォンでは、
耳からイヤーピースを外した後もそのまま首からぶら下げておける、というメリットがあります。
ユーザーの使い方に依存する部分ですので、一口でどちらが優れているのかの結論は出ないのですが。
謎の「Balanced Membraneドライバ」
上位機種のTT-BH07S Plusは
2Wayのドライバ構成となっていて、中低音域をダイナミック型のドライバで担当、
高域は「Balanced Membraneドライバ」が担当する構成になっています。
同軸上にマウントされていますので、イヤフォンらしい点音源に近い音の特性になっていると思います。
「Membrane」は「膜」の意味で、バランスドアーマチュア型ドライバの「アーマチュア(電機子)」の代わりに薄膜を磁気的に振動させる構造のドライバなのではないかと思われます。
構造図を見ると薄膜が磁気回路でサンドイッチされるような構造になっているように見えますね。
この独自のドライバがどんな音を出してくれるのか、ちょっと気になる製品です。
aptX HD対応
TT-BH07S Plusは対応音声コーデックがSBC、AAC、aptX、aptX HDとなっていて「ハイレゾ級」の再生を可能にしたBluetoothイヤフォンになっています。
Bleutoothチップには
クアルコムのQCC3034を採用していて省電力性能に優れており、最大30時間の連続再生が可能とされています。充電時間は約2.5時間。通話時にはノイズキャンセリングもかかる機能性を有しています。
価格はAmazonで8,500円程度で販売されています。
同時発売の姉妹機には、低音再生能力を重視したTT-BH07S Boostがあります。
こちらはダイナミック型ドライバ1発の構成ですが、特殊ファイバー仕様の振動板を採用して豊かな低音とクリアな再生の両立を図っています。