DJIからスマホ向けスタビライザー「Osmo Mobile 3」登場

2019年9月21日

【国内正規品】DJI Osmo Mobile 3

個人向けの高性能ドローンのジャンルではもはや寡占企業というよりも独占企業に近い状態になっているDJIですが、ドローン自体の制御技術だけではなく搭載したカメラによる撮影を安定化させるスタビライザーの制御技術も極めて高いものを持っています。 このスタビライズ技術をドローン以外にも積極的に活用、展開しているジャンルが、カメラやスマートフォンのジンバル、スタビライザーのジャンルです。 DJI製ドローンの空撮画像が恐ろしく安定して美しい撮影を可能にしているのは、こちらの技術のおかげでもあります。 そんなDJI製高性能スタビライザーのスマホ向け製品がバージョンアップして販売開始になっています。 今回はスマートフォン向けスタビライザー、Osmo Mobile 3をご紹介します。

スマートフォンで安定した動画撮影

最新のスマートフォンはスマートフォンのカメラモジュール自体に手ぶれ補正機能を組み込んだ製品が増えていますが、これはあくまで静止画撮影時のブレを抑制するのが目的で移動しながらの動画撮影で画面の安定をターゲットにした機能ではありません。 最近の民生用ムービーカムだと歩きながらの撮影でも極めて高い揺れの抑制効果を発揮する仕組みを搭載した機種もありますが、スマートフォンでそこまでの能力を発揮出来る機種はありません。 各社から発売されるスマートフォン向けのスタビライザーはそこを狙った製品です。 観光地でも最近はスマートフォンで動画を撮影しながら移動する人が随分と増えてきた印象がありますが、動画共有サイトなど向けの画像や生放送での活用も視野に入れた製品だと思います。 Osmo Mobile 3の優れたところは、やはりDJIのスタビライズ技術のノウハウの確かさにあるでしょう。DJI製ドローンによる空撮の、下手な三脚を使用した映像顔負けの安定度はこういった製品の安心感にも繋がります。

ドローンの撮影機能もフィードバック

Osmo Mobile 3とスマートフォンアプリ「DJI Mimo」を連携させることで、DJI製ドローンに搭載された高機能な撮影能力の一部をスマートフォンでも実現可能になっているのも面白いところでしょう。 DJIの最新ドローンには、被写体を認識してドローンが自動でフォロー撮影を行なってくれる機能があります。この一部がスマートフォンでも使えるようになります。Osmo Mobile 3が指定した人物を自動でフォローしてくれます。 他にも撮影を補助するさまざまな機能を搭載していて、180度パノラマ撮影やタイムラプス撮影を行なうことも可能です。

スマホカメラのコントロールもOsmo側から

スマートフォンとOsmo Mobile 3はBluetooth Low Energy 5.0で接続可能で、スマートフォン側のカメラアプリのコントロールが可能なボタンを備えています。 スマートフォンの縦位置/横位置の変更もすぐに行えるようになっています。 また、こちらもDJIのドローンに搭載されている機能ですが、被写体になる人のジェスチャーを認識して自動でシャッターを切る技術も採用されています。 Osmo Mobile 3を三脚代わりにしてスマートフォンのカメラに向かって手のひらをかざしたりピースサインを出すことで、メインカメラを使ったより高画質な自撮りが出来ます。 一般にスマートフォンのインカメラはアウトカメラ(メインカメラ)よりも解像度等々が落ちる仕様になっていますから、自撮りも画質にこだわりたいユーザにはうれしい機能でしょう。 価格は税込み13,500円から。 スマートフォンでもっとキレイな動画を狙いたい方は、導入を検討する価値のある製品になってくれるでしょう。