「ディズニー「ディセンダント3」制作決定!これまでのシリーズを振り返ろう」

ディセンダント2 サウンドトラック

ディズニー・ヴィランズの“ディセンダント”=子孫が、ティーンエイジャーで、ディズニー・プリンセスたちの“ディセンダント”と同じ学校に通い、関わりを持つことになったら!?という奇想天外、予測不能なストーリーで、現在進行形でファンを増やし続けているディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービー「ディセンダント」シリーズ。このほど2019年夏公開予定で、「ディセンダント3」の制作が決定しました。そこで、「ディセンダント」シリーズを知らない人も知っている人もこれを読めば丸わかり!「ディセンダント」シリーズの見どころとこれまでのシリーズを振り返っていきます。

ディズニー不朽の名作たちが現代のおとぎ話に!

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映画「白雪姫」「シンデレラ」などのプリンセスシリーズや映画「101匹わんちゃん」「アラジン」などの冒険ものなど、100作品以上が長きにわたり、幅広い世代から愛されているディズニー不朽の名作たち。2011年から2018年現在第7シーズンまで放送されている海外ドラマ「ワンス・アポン・ア・タイム」では、ディズニー作品のキャラクターたちが現代に蘇るというストーリーで大ヒットを記録したのも記憶に新しいですね。そんな中、遂に、本家ディズニーからディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービーとして2016年からディズニー・ヴィランズ、そしてプリンセスたちの子孫が大活躍する学園ドラマ「ディセンダント」シリーズがスタート。そう!あの「めでたしめでたし・・・」の先は現代へと繋がっていたのです!物語の舞台は、ヴィランズとその子孫たちが暮らすロスト島とディズニー・プリンセスを始めとした善人のキャラクターたちが暮らすオラドン合衆国。ヴィランズの子孫たちは親と同じ悪の道に進むしかないのか?自分たちの手で新たな未来を切り開くことはできるのか?というファンタジーの世界だけではない生まれた環境や人間関係に葛藤しながら成長していく“ディセンダント”たちを描いたファンタジー×青春×ラブストーリーです。

記念すべき1作目「ディセンダント」あらすじ

ディセンダント (字幕版)

善人たちが暮らすオラドン合衆国の国王ビースト(ダン・ペイン)は、長きにわたり、魔法のバリアでヴィランズたちをロスト島に閉じ込めてきました。そのため、ロスト島で暮らすマレフィセント(クリスティン・チェノウェス)やイーヴィル・クイーン(キャシー・ナジミー)の子どもたちは、生まれてこのかた、島を出たことがありません。しかし、ビーストの王位継承を控えた息子ベンジャミン(ミッチェル・ホープ)の発案で、ヴィランズの子どもたちの将来も開けるようにと、ロスト島から4人の子どもたちがオラドン合衆国にやってきます。オラドン高校を悪の巣窟に染めてやろうと意気揚々とやってきたマレフィセントの娘マルら4人の子どもたちでしたが、善良で親切なベンたちと接するうちに、悪ではない未来も開けるのではないか?と模索し始めます。しかし、実はマルたちは、マレフィセントらから、自分たちをロスト島に閉じ込めた善人たちへ復讐するために、「フェアリー・ゴッド・マザーの魔法の杖を奪ってくる。」ように命令されていて・・・。果たして、マルたちは親の期待に応えたいがために悪の道へ進んでしまうのか?それとも、自らが学び選んだ未来を掴みとるのか?圧巻のミュージカル・パフォーマンスで贈る学園ファンタジーです。

タイトル:「ディセンダント」
2016年5月18日(水)DVD発売/同日デジタル配信開始
公式サイト: https://www.disney.co.jp/tv/dc/program/dcom/descendants.html

今度はプリンセスたちの子孫がヴィランズの世界に!?「ディセンダント2」あらすじ

ディセンダント2 (字幕版)

前作で晴れてベンと恋人同士になったマル。王位継承を控えたベンに相応しいプリンセスになるために、髪を金髪に染め、プリンセス修行に勤しむマルでしたが、その心は限界に達していました。ベンの誕生日にあることをきっかけにベンと喧嘩してしまったマルは、「魔法も使えないこんな真っ当な生活もう無理!」とロスト島に帰ってしまいます。そんなマルを待ち受けるのは、かつての悪友でありロスト島からの脱出を図ろうとしているアースラの娘ウーマ(チャイナ・アン・マックレーン)やフック船長の息子ハリー(トーマス・ドハティ)ら。さらには、マルを追って、イヴィたちとロスト島に乗り込んできたベンがウーマたちに誘拐されてしまいます。今度の舞台は故郷のロスト島!ストーリーもダンスミュージックも格段にパワーアップした世界的大ヒットシリーズの第二弾です。

タイトル:「ディセンダント2」
2017年11月22日(水)DVD発売/同日デジタル配信開始
公式サイト: https://www.disney.co.jp/tv/dc/program/dcom/descendants2.html

監督は大ヒットシリーズ「ハイスクール・ミュージカル」のあの人!

ハイスクール・ミュージカル (字幕版)

「ディセンダント」シリーズを手掛けるのは、ザック・エフロンなどのスターを生み出した「ハイスクール・ミュージカル」のプロデューサー、ケニー・オルテガ。「ハイスクール・ミュージカル」だけでなく、マドンナのMVや故マイケル・ジャクソンの幻の公演「THIS IS IT」のプロデュースを務めたハリウッドの大物プロデューサーです。そのケニーが「ディズニー・チャンネル史上最も音楽が優れている。」と語るのが、「ディセンダント」シリーズ。低予算&短期間での制作にも関わらず、ディズニーの劇場用映画に負けない、それ以上のミュージカルシーンとそこで使用されている幅広いジャンルの音楽が物語に輝きを与えています。

「ディセンダント」シリーズのメインキャラクター4人

マル/ダヴ・キャメロン

Descendants: Mal's Diary (Disney Descendants)

本シリーズの主人公で「眠れる森の美女」の魔女マレフィセントの娘マル。ヴィランズだけが暮らすロスト島で母親同様、不良娘として幅を利かせていましたが、「美女と野獣」のビーストことアダム国王が統治するオラドン合衆国に留学生として招待されることに。ヴィランズたちの期待を一身に背負い、ロスト島にかけられた結界を破壊し、オラドン合衆国を悪に染めるために乗り込みますが、ベルとビーストの息子ベンと惹かれ合っていきます。

マルを演じているのは、ダヴ・キャメロン。ディズニー・チャンネルではお馴染みの演技派女優で、同チャンネルでこれまでに「うわさのツインズ リブとマディ」「クラウド9」などで主演を務めています。2018年現在22歳のダヴは、歴代のディズニー・チャンネル・スターと同じくアメリカ人ながら158cmと小柄で童顔。ちょっと小生意気そうな顔立ちにブロンドヘアーとくれば、普通なら主人公の恋愛歴が派手な友人にキャスティングされそうですが、「ディセンダント」では、マルの設定自体がワル。自分の中に根付く悪人を目指したい心とオラドン高校で出会った仲間たちと共に手を携え、真っ当な道で生きて行きたい心の間で揺れ動くキャラクターなので、ダヴの魅力を120%堪能できる作品と言っても過言ではありません。ディズニー・チャンネルは中高生をターゲットにしている番組なので、ダヴはティーンからの支持も高く、彼女の恋愛、ファッション、流行などは、常にインスタ170万人のフォロワーたちなどから注目されています。ちなみに2017年の段階では「ディセンダント2」にフック船長の息子ハリー役で出演しているトーマス・ドハティと交際しており、二人のあまりの新密ぶりを見た本シリーズの監督はマルとハリーのエピソードを考えたとか。可愛らしいカップルの今後も含めて、要チェックです!

イヴィ/ソフィア・カーソン

Evie's Guide to Isle Style (Descendants 2)

「白雪姫」の悪の女王の娘でマルの親友イヴィ。マルたち幼なじみ3人とは仲良しですが、プリンセスに憧れており、ファッションが好きで、オラドン高校への入学を一番喜びます。母親と同じように魔法の手鏡を使います。皆をまとめるのが得意で、オラドン高校へ入学してからは穏やかで優しく知性ある女性へと本来の性格を取り戻していきます。「ディセンダント2」では、「白雪姫」の七人の小人おとぼけの息子・ダグ(ザカリー・ギブソン)と恋仲になります。

イヴィを演じているのは、2018年現在24歳のソフィア・カーソン。歌手として活動するソフィアは、本シリーズに出演する俳優陣の中でも随一の歌唱力の持ち主です。本シリーズでも温かみのあるハスキートーンから高く突き抜けるハイトーンボイスまで圧巻のパフォーマンスを披露しています。2017年のアメリカ独立記念日の式典で国家を歌う大役を任されたことからも、ソフィアがどれだけ世界から注目を集めているかがよくわかります。目鼻立ちがはっきりしたかなりの美女でもありますが、意外なことに「ディセンダント」でイヴィ役に抜擢されるまでは200本近いオーディションでことごとく不合格になっていたそう。本作でも、元々は端役であるオーロラ姫の娘オードリー役のオーディションを不合格になっていたところを、ケニー・オルテガ監督に発掘され、メインキャストのイヴィ役に抜擢されたと言う経緯があります。その後は3年の間に5本もの映画に出演、「ディセンダント」のスピンオフ・アニメーションではナビゲーター役も務めており、シンデレラ・ガールを地でいっています。

カルロス/キャメロン・ボイス

DESCENDANTS

映画「101匹わんちゃん」のクルエラ・ド・ビル(ウェンディ・ラクエル・ロビンソン)の息子カルロス。カルロスもイヴィ同様、ロスト島で育ちますが、悪人になりたいというわけではなく、マルたちとつるんでいます。母親を強烈に恐れており、母親に言われた「犬は恐ろしい生き物」という言葉を信じ、犬を怖がっていましたが、オラドン高校に入り、犬と接するうちにそうではないことがわかり、今では犬のデュードをペットとして飼っています。機械に強く、ロスト島のバリアを解除するコードをもう少しで見つけられたという噂も。オラドン合衆国でマルたちが起こす様々なトラブルの解決をアシストしています。映画「シンデレラ」のフェアリー・ゴッド・マザー(メラニー・パクストン)の娘のジェーン(ブレンナ・ダミーコ)のことが好きで、「ディセンダント2」でダンスに誘うことに成功します。

カルロスを演じているのは、ディズニー・チャンネル歴8年のベテラン若手俳優キャメロン・ボイス。2018年現在18歳のキャメロンは、「ディセンダント」のキャストの中では最年少ではありますが、ダンススキルはキャストの中でも随一の腕前。プライベートでもX Mobというダンスグループを組んでおり、「ディセンダント2」のフィナーレでの水上でのブレイクダンスは圧巻です。「ディセンダント2」撮影時は、ディズニー・チャンネルのスターたちが多く通うオークパーク高校の学生だったため、低予算&短期間の本シリーズの撮影では、キャメロンのスタントが5人くらいいたそう。他キャストたちが「振り向いたら、キャメロンがスタントに変わっていた。」なんてことがあったとインタビューで笑い話として語っていました。

ジェイ/ブーブー・スチュワート

Booboo Stewart: Twilight's Breakout Idol (Pop Culture Bios)

映画「アラジン」の闇の魔法使いジャファー(マズ・ジョブラニ)の息子ジェイ。ロスト島時代は盗みが得意な肉体派不良でしたが、オラドン高校でホッケーとラクロスを併せたようなスポーツ競技「トーニー」にスカウトされ、盗み以上に打ち込めるものと出会い変わっていきます。あっという間にトーニーのキャプテンになるまでに登りつめますが、「ディセンダント2」では、映画「ムーラン」のムーランの娘ロニー(ダイアナ・ドーン)にキャプテンの座を譲ります。「ディセンダント3」ではロニーとの間にロマンスが生まれそうな予感!

ジェイを演じているのは、2018年現在24歳で日本人の血を引いているブーブー・スチュワート。父がネイティブ・アメリカン系、ロシア系、スコットランド系、母が日系、中国系、朝鮮系と色々なルーツを受け継いでいるブーブーは、父の影響で映画「ベオウルフ/呪われし勇者」のスタントマンとして出演したり、武術が得意だったりと、作中でもそれを生かしたアクロバティックなアクションやダンスを披露しています。ちなみに、聞きなれない“ブーブー”はご両親がつけたニックネームなのだとか。映画「トワイライト」シリーズのセス役、映画「X-MEN:フューチャー&パスト」のウォーパス役としても知られており、メインキャスト4人の中では今のところ一歩リードしていると言えるでしょう。ブーブーの公式サイトで見ることのできるアート集の中には「te no michi(手の道)」という作品もあり、日本人としては、彼の今後を応援したくなっちゃいますね。

4人と関わる個性豊かなキャラクターたち

ベンジャミン/ミッチェル・ホープ

Disney Descendants: Secrets of Auradon Prep: Insider's Handbook

映画「美女と野獣」のベルとビーストの息子でオラドン王国の王位継承者のベンことベンジャミン。絵に描いたような善良な王子様で、「ロスト島にいる子どもたちにもより良い教育を。」と考え、試験的にマルたち4人をオラドン高校に招きます。マルと心を通わせ、マルがマレフィセントから褒められる悪の道か、自分の進みたい善の道か、迷った時に、「親が悪人でも子どもは自分で道を選べる!」とマルの心を引き戻します。「ディセンダント2」でウーマとの戦いの場で、自身も父親同様、野獣に変身できることに気が付きます。

ベンを演じているのは、2018年現在23歳のミッチェル・ホープ。ミッチェルは、まさに“王子様”を演じるために生まれてきたと言っても過言ではないくらいのディズニー史上最も正統派美男子な俳優です。ベンの役作りには、イギリスのウィリアム王子を参考にしたとか。劇中では、純粋でありながら勇敢なベンを演じ、王子様ファッションに身を包んでいますが、実は細マッチョで腹筋が割れているところなんかも女子人気が高い要因と言えます。プライベートでは野球一家に育ち、撮影現場に弟たちを連れてくるなど素朴な一面も。ディズニー・チャンネルを卒業後、活躍して欲しい俳優の一人です。

ウーマ/チャイナ・アン・マクレーン

A Descendants Scrapbook: The Isle of the Lost Edition (Descendants 2)

映画「リトル・マーメイド」の魔女アースラの娘ウーマ。アースラが経営する寂れた酒場でこき使われており、自分たちを残してオラドン合衆国へ行ったマルたちを恨んでいます。普段は、フック船長の息子ハリー、映画「美女と野獣」のガストンの息子ギル(ディラン・プレイフェア)と行動を共にしており、仲間思いであり彼らのリーダー的存在。「ディセンダント2」では、ベンを誘拐し操ったためにマルを怒らせ、タコに変身した姿でドラゴンに変身したマルと対決し、敗れ、再び現れることを予感させる形でオラドンを去ります。

ウーマを演じているのは、2018年現在19歳のチャイナ・アン・マックレーン。「ディセンダント」以前にも、ディズニー・チャンネルのドラマ「天才学級アント・ファーム」で主演を務めており、「ディセンダント2」では途中参加ながら、圧倒的な歌唱力で悪役の格好良さを見せつけてくれました。同じディズニー・チャンネル出身で、ハリウッドでブレイク中の女優ゼンデイヤと雰囲気が似ているので、これからどんどん綺麗になってブレイクするのではと注目されています。

劇場映画に負けない名曲たちのオンパレード

ディセンダント サウンドトラック

ディズニー作品とともに毎回注目されるのは、劇中に使用されている楽曲のレベルの高さ。本作でも各キャラクターの性格や心情を歌い上げた数々の楽曲が物語を盛り上げています。オススメなのは、シリーズのオープニングタイトルでロスト島の様子がよくわかる楽曲「Rotten to the Core」や女性同士のデュエットが珍しいマルとイヴィの友情を歌い上げたバラードナンバー「Space Between」。ウーマが自分たちの力を鼓舞する楽曲「What’s My Name」、キャスト全員で贈る圧巻のエンディング・パフォーマンス「Set it Off」「You and Me」も忘れてはいけません。他にもディズニー・リゾートのテーマソング「Be Our Guest」を大胆にアレンジした楽曲など、家にいながらディズニー・リゾートのショーを観た気分になれるお得な楽曲がたくさん使用されています。これらの楽曲に合わせた、ダンススキルが高いキャスト陣も口を揃えて「複雑で大変だった。」というダンスパフォーマンスもスペシャル&ユニークで、映画に魔法を与えています。観た後は必ずサウンドトラックを購入したくなること間違いなしです!

早く観たい!!「ディセンダント3」のあらすじは?

「ディセンダント3」放送決定 DESCENDANTS ディセンダント - Together / ポスター 【公式 / オフィシャル】

シリーズ1作目からどんどんファンを増やし「ディセンダント2」では放送初日の視聴者数が1300万人を超え、ディズニー・チャンネルのメガヒット・コンテンツとなっている「ディセンダント」シリーズ。そのシリーズ3作目が2019年夏に全米公開することが決定しました!制作決定に合わせて公開された特報によると今度はマルの父親が出現する模様・・・。マレフィセントと結婚したマルの父親とは誰なのか?悪役なのか?善人なのか?ロスト島とオラドン合衆国は共存していくことができるのか?本作の制作決定前に主役のダヴ・キャメロンとキャメロン・ボイスはディズニー・チャンネル卒業を発表しており、「ディセンダント3」には特別に出演するということなので、シリーズは3でラストになるのではないかと思われます。このワイルドで力強く、ヴィランズの“ディセンダント”たちというアイディアを発展させ、見事に昇華した素晴らしい作品がどんなラストを迎えるのか、2019年まで楽しみに待っていましょう。

(文 / Yuri.O)