美容や健康維持に絶大な効果を持つ夏野菜「トマト」

 

tomatoes-320860_640

数多くのテレビや雑誌などで美容と健康に効果のある食材として取り上げられている「トマト」は南アメリカの西岸から北岸沿いに連なるアンデス山脈の高地を原産地に持つ植物です。

16世紀頃にジャガイモと共にヨーロッパ地方に伝わったのですが、当時は毒を持っているのではないかということで観賞用植物として用いられていました。日本にトマトが伝わったのは18世紀頃と言われており、明治時代の初めには日本各地で栽培が行われるようになりました。現在トマトは、スペイン料理やイタリア料理などの料理には欠かすことの出来ない食材の1つとなっています。

そんなトマトですが、実は4月から5月、10月から11月の春と秋に旬を迎える野菜だというのをご存知ですか?露地物のトマトは6月から8月頃が最も美味しいと言われていますが、日光をたっぷり浴びて、乾燥した気候ですくすくと成長したトマトほど糖度が高く、栄養価も高いことが明らかにされました。

今回は、トマトの持つ優れた効果及び効能を最大限引き出すための組み合わせ食材をご紹介したいと思います。

トマトの持つ効果及び効能とは?

トマトと相性の良い食材をご紹介する前に、トマトの持つ効果及び効能をご紹介します。

トマトには「トマトのある家庭には胃腸病なし」や「トマトが赤くなると医者が青くなる」といった諺があります。この諺通り、トマトには高い薬効が秘められていることが近年の研究によって明らかにされました。

トマトには、ビタミンCやビタミンA、ビタミンEにビタミンB6、さらにビタミンPやビタミンHなど多種多様なビタミン類がたっぷり含有されています。
また、鉄やカリウム、セレンにカルシウムなどのミネラル類に加え、クエン酸やリンゴ酸、アミノ酸、ルチン、ペクチンなども含有されています。

トマトといえば、忘れてはならない成分があります。それは皆さんご存知の「リコピン」です。
リコピンとは、人参やトマト、オレンジなどの柑橘類に含有されているカロテノイドの1種です。主な働きとして、膠原質の合成を促進させ、皮膚や粘膜を正常に整え、シミやそばかす、ほくろなどの要因となるメラニン色素の合成を抑制させる効果があります。また、体内に大量発生してしまった活性酸素を取り除く強力な抗酸化効果もあり、美白及び美肌効果だけではなく、抗がん作用や老化予防、ドロドロした血液を正常に戻す効能を得ることが出来ます。

さらに、トマトには辛い便秘を解消させることが出来る水溶性の食物繊維であるペクチンや脂肪燃焼効果を持つ脂肪酸の13-OXO-ODAという成分が含有されているので、美肌及び美白効果だけではなく、アンチエイジング効果も同時に得ることが可能です。

トマトの効果を最大限引き出す魔法の食材をご紹介♪

トマトには疲労回復やダイエット効果をはじめ、生活習慣病の予防や美肌及び美白効果、アンチエイジング効果など健康や美容維持に絶大な効果や効能を持つ成分が豊富に含まれています。
しかし、ただトマトを食べれば良いというわけではありません。
トマトにはとても相性の良い食材が幾つか存在しますので、これらの食材と組み合わせて召し上がるようにしましょう。

  • トマト×鶏肉×リンゴ=疲労回復効果
  • トマト×ジャガイモ×ブロッコリー×玉ねぎ×ニンニク=老化予防
  • トマト×オリーブオイル×鶏肉×アボカド=美肌&ダイエット効果
  • トマト×キャベツ×青梗菜×唐辛子=血液循環促進作用

また、トマトの栄養素は完熟しているものほど、優れた薬効を有しています。しかし、腎臓の働きが弱っている方や糖尿病による腎疾患を患っている方はカリウムを大量摂取してしまうと心臓に多大な負荷がかかってしまうためご注意ください。