セクシュアルマイノリティはどんなことで困ってる?ゲイ編

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困ることはあるの?

メディアや遠い人間関係のセクシュアルマイノリティは受け入れられつつあります。けれども私たちの隣にいるセクシュアルマイノリティは抵抗を感じ、受け入れられない状況にあることをお伝えしました。

こういった拒否感や社会の「男はこうであるべき、女はこうであるべき」という考え、(特に必要なくても)性別が当たり前に申告する必要のある今の状況はセクシュアルマイノリティに生活するうえで様々な困りごとに繋がっていることもあります。

でも、「オネエ」が困っているなんて聞いたこともないし、「オネエ」が困っている、ということが表に出てこないということは、何も困ってないんじゃ?と言う方もいらっしゃるかと思いますが、それが意外と困りごとがあるのです。

ここではセクシュアルマイノリティが普段の生活でどんな困りごとがあるのか見ていきましょう。まずはゲイの困りごとです。

自分は何者なのだろう

日常私たちは学校や職場・家庭などで、メディアに出てくるような「いじり」のひとつで「オカマネタ」を良くしますよね。男性2人でふざけ合う人たちや、「男らしく」ない人に対して「お前たち「ホモ」かよ~」「お前、こっちじゃないのか」などと声がけするのをよく耳にします。

またメディアの「オネエ」やゲイは多様で複雑になったとは家、女装したり、しなやかな言葉や仕草をしたりする方も多いです。一方で、実際のゲイは、そういった女装したりしなやかな方もいますが、外見から「ゲイだ」とわからない人も多くいます。

こういったことから、自分がゲイだと気付いた時、「みんなとは違う」という葛藤と同時に自分の「オネエ」ようにしなやかな言動をしなければいけないのだろうか、またメディアで行われているように周りから笑いの対象にされるのではないだろうか、と葛藤する人もいます。

周りに打ち明けたり相談したりできる人がおらず、精神的に追い詰められる人も少なくありません。

職場で

自分がゲイだと公にできないことは、日常的に色々な不便があります。

就職の面接の時、大学時代励んだ卒業論文や自助グループの活動を言えず、内容が薄くなってしまうこともあります。また職場でも、コミュニケーションで家族のことを話す機会は多いです。「子どもが病気のため有休をとります」など会話の中では当たり前にありますし、例えば「休日に何していたの?」と聞かれたときに同性のパートナーと見たこと、ゲイをテーマにしている映画を見たのならその内容を言うのは抵抗があり返答に困ることもあるでしょう。

こういった日常の些細なストレスに加え、実際嫌がらせやいじめを受けることもあります。

家庭で

家族に自分がゲイであることを言えないということはとても苦しい事です。「まだ結婚しないのか」など何度も何人からも言われることは辟易することです。ゲイだということを伝えても家族が受け入れてくれる保証はありません。受け入れられればいいですが、身近な家族に否定的な態度をとられた場合とても苦しい事ですよね。家族に受け入れられても、親戚づきあいの中で何度も「早く親に孫を見せてあげなさい」など言われることもあるでしょう。

「結婚して子どもを育てる」ということが当たり前に語られ、それを求められるのは時としてストレスになることもあります。これは子どものいない異性愛の男女や、独身者(シングル)と共通する課題でもありますね。

差別禁止の法がない

文部科学省が、性別違和がある児童生徒に配慮をする必要があるとの通達をしたり渋谷区が同性パートナーに証明書を発行したりするなど、少しずつですがセクシュアルマイノリティであることは人権のひとつとして認められつつあります。また先述したように「遠い存在」なら受け入れられつつあります。けれどもゲイをはじめセクシュアルマイノリティには日本には差別が存在していますが、差別を受けた時に守ってくれる法律がありません。またこういったことからもゲイは自分のことを周りに公にできない事情の一つだとも言えます。